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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 140

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
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ザラターンの冒険日誌

2026-06-20 22:17:52.0 2026-06-20 22:39:18.0テーマ:その他

執行者(5)(※ver7.3までのネタバレ注意)

『 死神。

敵の親玉の背後にゆっくりと姿を現したのは、
なんとデッドリー男爵だった。

真黒なノーブルハットの下で、
眼球無き相貌が、朧な光を放つ。
大男はその不気味な様子に一時狼狽するも、
どうにか気勢を取り戻し、声を張り上げた。


『 死神…だとォ…?ふざけた野郎だ!
  テメェもコイツらの仲間かァ!?

  ち、警備はどうなってやがる!
  どいつもコイツも、妙な連中を
  簡単に侵入させてんじゃねぇぞ!


男爵は、こちらに片手を上げ無言の挨拶を送った後、大男の怒声に辟易したように肩をすくめた。


『 ふむゥン…
  まずは質問にお答えしよう。

  一つ、察しの通り、私は彼等の盟友だよ。
  そしてもう一つ。警備の者だがー…

  先程も言ったが、この遺構内にもはや、
  君の援軍足り得る戦力は残ってはおるまいよ。
  皆、私と遊び疲れて眠ってしまったからね。


事も無げに言い放たれた男爵のその言葉に、
敵味方入り混じり、場は騒然となった。


『 あ、遊び疲れ…男爵、
  そ、それって…

『 えっ!?ちょっ…で、でで
  デタラメ言ってんじゃねェぞオラァンッ!?

『 なに、皆、明日の朝には目を覚ますだろう。
  怪我の治療は必要かもしれんがね。

  いやはや、感謝するよザラターン君。
  君達の派手な陽動作戦のお陰で、
  私は悠々と、実にスムーズに…!
  このアジト内を調べ回る事ができた。
  見たまえ。この戦利品の数々を!


場が騒然を通り過ぎて呆然に差し掛かる中、
男爵は己のペースをまったく崩す事無く、
懐から、押収したらしき色々な書類の束を次々に
取り出してゆく。

まずは、闇取引の詳細を記した密書。
どうやら奴等は、ゼクレス、バルディスタ両国相手に見境無く商売するつもりだったらしい。

次いで取り出された、取り扱い商品の目録には、
魔瘴弾をはじめとした、禁制品とされているであろう数々の危険な品名が並んでいる。

まったく、絵に描いたような闇商人ぶりだ。


『 そして戸棚にあった、この…
  場に似つかわしく無い
  ゼクレス産の高級ヴィンテージワインと
  マカイマカロンの菓子は、差し詰め取引先からの  お近付きの印といった所かね?

『 あー!それは俺の秘蔵のーッ!

『 男爵…有能すぎるだろ…!


更に、懐のどこにそんなスペースがあるのか。
取り出された酒瓶と菓子折りに、
大男は頭を抱えて悲鳴を上げ、
ツキモリが目を輝かせるのだった。

おれは、色々なモノが半開きになった顔で
その様子を見ていたのだが…
不意に大男がこちらを睨みつけてきた。


『 畜生ッ!!
  テメェら囮だったんだなッ!?
 
  どおりでバカみてェにあっさり
  見つかったと思ってたんだ!
  バカみてェによーー!
  くそ、疑うべきだったぜェーッ!!


『『『『  ………    』』』』


……仲間達からの何とも言えぬ視線が、
おれに集まってくる。


『 そ……


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 そうだ!囮だ!
  陽動作戦だったんだよばーかばーかッ!
『 ヤケクソじゃん。
『 うるへー!


ともあれ、有能な男爵のお陰で、
この場で成すべき任務は、
ほぼ終わったと言って良い。後はー…


『 と、とにかくだ!

  もはや隠し立ても
  言い逃れもできんだろう。

  アンタら、神妙にお縄についたほうが
  身の為ってモンだぜ?


咳をきって平静を装い、
大男達に降伏勧告をするが…
それは受け入れられなかった。
どうやら相手方にも、意地というモノがあるらしい。

『 魔界の商人、ナメるなよォ…?
  数もまだコッチが倍だッ!

  テメェ等を皆殺しにすりゃ
  世はなべて事も無しってヤツよッ!
  いくぜ野郎共ォォッ!!


かくして、戦闘は始まった。


『 ぱんつマスクは おれがやる。
  ここいらで名誉挽回だ。

『 挽回する程の名誉なんてあったか?
『 うるへー!


おれの宣言に容赦無いツッコミを入れながらも
了承はしたらしく。ツキモリは敵方の手下を
視野に入れたまま、呪文の詠唱を始めた。

エスタータも竪琴を爪弾いて
“戦いのビート“を奏でる。

クーの事は少し心配だったが、
打ち込んで来た手下の一人に果敢に応戦する
様子を見て、おれはその考えを改めた。


( 随分強くなったもんだ。


『 汝等が刃、我等が身 傷付ける事あたわず…
  脱力せよ…!“ヘナトール“ッ!


ツキモリの呪文が完成し、どうやら無事、
効力を発揮したらしい。
無勢の乱戦を補う、見事な戦術。

どうやら おれは、
目の前に集中するだけで良さそうだ。


~つづく~
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