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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 140

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
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ザラターンの冒険日誌

2026-06-27 21:41:58.0 2026-06-28 18:37:35.0テーマ:その他

執行者(6)(※ver7.3までのネタバレ注意)

親玉らしき大男に狙いを定めたおれは
ひとまず、後衛を巻き込まぬよう、
勢いをつけて駆け出した。

大男の方も、受けて立つと言わんばかりに、
戦斧を軽々と片手で振りかざしつつ向かって来くる。結果、戦場となった倉庫の中心で両者、
味方から離れて一騎打ちの形となった。

空気を引き裂きながら振り下ろされる戦斧の一撃を、おれは敢えてかわさず、小盾で受け止めた。
金属同士がぶつかる鈍い音が、遺構内に響き渡る。


『 ぐ…ぬ…ッ!


腕から全身に伝わってくる、重い衝撃。
歯を食い縛るおれを見て、大男は勝ち誇ったように
マスクの下の目を細めると、
斧持つ手に更なる力を込めてきた。


『 オラァン、どしたァァッ??

『 な…め るなよッ!


圧力に負けじと、おれも盾持つ腕に力込め、
不敵な眼差しを大男に返す。
どうやら奴は、見た目どおりの
かなりのチカラ自慢のようだがー…

おれとて炎の民の端くれだ。
ヒト同士のチカラ比べで
簡単に遅れを取るワケにはいかない。
渾身の力で、じりじりと斧を押し上げてゆく。

まさか体格で劣る奴に押し返されるとは
思ってなかったか。
大男は驚きで一瞬目を見開くと、
斧持つ腕を、血管が浮き出る程に膨張させながら
今度は必死の形相で押し込んできた。

おれの方も、元々赤い顔を更に赤くして、
鼻から蒸気を吹き出さんばかりに
全身の筋肉を膨張させてゆく。

そのまま両者、口角を上げたまま睨み合うと、
一瞬後にはプライドを賭けた鍔迫り合いが
再開されるのだった。


『 ふ ん がァァァァッ!!

『 ぬゥゥおらァァッ!!!



『 やれー!カシラーッ!!

『 いっけぇぇっ!
  ぱんつマスクなんかに負けるなーッ!

『 はぁ…マンドリルのケンカのが
  まだスマートだぜ…


…後ろの方で、戦闘を忘れたギャラリー達の
野次やら溜め息やらが聞こえてくるが、
いちいち気にしちゃいられない。

正直、奴を少し侮っていた。
純粋な体力勝負では、おそらく向こうが上。
早めにケリをつけねば、押し潰されるのは
おれの方だ。かくなる上はー…


( “ 鉄壁の進軍“…!

『 な、にィィ…ッ!?


奥の手を発動し、急に出力が上がったおれに、
狙い違わず奴は動揺している。この期を逃すな…!

盾持つ腕に、全霊を込め、
おのれを鼓舞するべく、叫ぶ。


『 おれをォ…潰したけりゃあ…ッ
  
  ギガンテスでも…ッッ!

  つ れ て こォォォいッッ!!!


気合いと共に盾を逆袈裟に振り抜き、
ついに斧を弾く!!


『 な、何ィィッ!!?


その衝撃で、大男は大きくよろめいた。

それを確認すると間髪入れず、
おれは体勢低く構え、
剣に闘気を纏わせて、強く地を蹴った。


( “ 超はやぶさ斬り“…ッ!


そして払い抜けざまの、俊速の四連斬ッ!!

連撃は見事に大男の足下をかっさらい、
その巨体は宙を舞ったのだった。


『 ッしゃあっ!


☆   ☆  ☆   ☆   ☆


程なく、大男は頭から墜落してきた。響く轟音。
重量のせいか、頭が床に埋もれたが…
まあ死んではいない、だろう、た、たぶん…

親玉の戦闘不能を受けて、
手下達も戦意を喪失したようだ。
もっとも…すでに半数くらいはツキモリやクーに
やられていたようだが。

その様子を見て、剣を鞘へと納める。


『 エクセレント…! 
  また腕を上げたな、ザラターン君…!


徹頭徹尾、観客に徹していた男爵の拍手が、
この戦いの終わりを告げた。

快勝である。
終わってみれば、勝負は一瞬であった。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 そんなこと言わずに!
  闇商人はもう辞めるからよッ!
  許してくれよ?
  な!なッ!!


…戦闘終わって四半刻近く。
拘束された大男の、幾度とない懇願が
倉庫に響いていた。


『 …悪いけど、命乞いなら
  お上にしてくれよ。
  こっちも生活かかってるんでね。


目を座らせて、おれは冷酷に うそぶいた。
別に今回の仕事は生活の為だけに
請けたワケでは無いのだがー…

でも我ながら真っ当な判断だとは思う。
ツキモリも腕を組んで頷いた。


『 極悪人をゴメンで済ませて
  野に放つような奴ァ、
  よほどの阿呆か、真の勇者か
  どっちかくらいなモンだぜ。
  残念ながら僕らは、そのどちらでもねェ…


…そんな白けた空気の中。


『 そうかァ…?


大男がマスクの下で、
微かに笑った気がした。


( ……?


『 案外、よほどの阿呆って奴かも
  知れないぜェ!?

『 ツキモリ、危ない!


突如動き出す状況。
エスタータが悲鳴にも似たトーンで、
ツキモリの名を呼んだ。


~つづく~
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