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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 140

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
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ザラターンの冒険日誌

2026-07-25 22:47:16.0 2026-07-26 23:33:56.0テーマ:その他

執行者(10)(※ver7.3までのネタバレ注意)

赤々とした水をたたえる、魔界の地下水脈。
その水面から、勢い良く水しぶきを上げながら、
水よりも赤い『手』が飛び出してくる。

必死なその手が、難儀しながらようやく
岸を捕らえたと思うと、続けてオーガ族の巨体が、
這々の体で、ずるずると這い上がってきた。


『 …ぶはぁっ!し、死ぬ…っ
  ごほっ!ゲホッ!こ、今度こそ…ぐふゥ!
  死ぬかと思った……!


…自慢じゃあ無いが、
その無様なオーガは勿論、おれである。


『 もー、たかだか何回かの潜水くらいで…
  なっさけないなぁ…


おれよりも、随分と早く岸に上がっていたらしき
エスタータから差し伸べられた手を借りて、
どうにかおれも、念願の陸にありつくことができた。

『 んん…!ザラさん重った~!
  こりゃ、浮いてこないワケだわ…

『 ぜぇ…ぜぇ…す、すまんな…

『 大丈夫?

『 クーか。お、おう…
  自由に息ができるって素晴らしい…な…!


エスタータ呆れ声に続いて、
心配そうにこちらを覗き込んできたクーに、
痩せ我慢の笑顔を返す。

その様子を、腕を組んで遠巻きに見ていた
ツキモリが、おれにとっては 
またと無い朗報をのたまうのだった。


『 おい喜べ、鬼。
  潜水は今ので最後だ。

『 マジか!
  うっへぇ~、助かった…!

『 帰りの事は知らねェがな。

『 それは言うな。


…そこからツキモリに導かれ、
水脈洞を、更に少し進んだ先。おれ達は、
ちょっとした広さと天井の高さを併せ持った、
ドーム状の空間に辿りつく。


『 ここまで来りゃゼクレスの下水道まで
  目と鼻の先だ。
  この場所で一旦、態勢を整えるとするか。

『 確かに…休憩には
  おあつらえ向きな場所だな。

『 へくちっ!
  火ィ起こそう!火っ!
  風邪ひいちゃう。
  

☆   ☆   ☆


かくして、焚き火を囲む冒険者たち。

そら寒い地下水脈の空洞に、
ぱち…ぱち…と音を立てて、ゆらゆらと炎が揺れる。この状況で火を起こすのは いささか難儀したが、
ツキモリの火炎呪文を駆使することで事なきを得た。
潜水後の疲れた身体に染みる、
火のもたらす灯りと暖かさ、
乾いてきた装備品の肌触り…

それに、暇を持て余した吟遊詩人が奏でる
竪琴の旋律も相まって、ついつい、
心地良い まどろみに誘われそうになってくる。


『 …おい、まだ寝るな…


ふと聞こえくるツキモリの声も、
なんだか随分、遠くから響いてくるようで…
夢か、うつつか…分からなく…


『 おい鬼ッ!!

『 はッ!?
  悪い、寝てたか、おれ!

『 まあな。疲れてんだろうけどよ。
  今の内に、作戦だけ確認しとくぞ。
  …例の物、無くしてねェだろうな?

『 おう、コイツだな。


寝起きの悪さは、冒険者にとっては
時として命取りになりかねない。

急に現実に引き戻された おれだったが、
目覚めるなり、迅速に道具袋から、
銀色に輝く小型の棒を取り出した。


『 なにそれ…杖?

『 何に使うんだろう?

『 ふふん、ファラザードを発つ時に、
  黄昏呪術店のネシャロットに
  借りてきたのさ。


☆   ☆   ☆   ☆   ☆


“ ニヒヒ…!
  お代は…そうだなぁ、
  活きの良さそうな、キミの尻尾で!“

“ ちょっ…か、勘弁してくれ…!“

“ あっははー、ジョーダーンっ!
  話はユシュカから聞いてるよ!
  って事で、船乗りのホネ100本に
  負けとくねー!“

“ あんたの場合、どこまでが
  本気なのか良く分かんないんだよ…“


☆   ☆   ☆


『 おれ あの人、苦手…

『 それはど~でもいーからさ、
  杖は何に使う物なの?

『 おっとそうだった。
  おれも使うのは初めてだが…
  まあ見てな…!そいっ!


気合いの声と共に、おれは手にした
短杖を一振りした。

すると…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 わあっ!?
  ザラが…犬にッ!?

『 か、かわい…

『 わふん。

『 かわいくは…ない…かな…
  …元がザラさんだと思うと。

『 ……わ、わふん。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 犬だけにしかなれねェが、
  いわゆる
  【へんげの杖】ってヤツだ。

  僕はいいが、魔族じゃ無いお前らは
  ゼクレスでは目立ちすぎるからな。

  喋れねェのが難点だが…
  まあ、お前らには元々、
  大して期待してねェ。

  聞き込みは僕がやるから、
  お前らは犬になって、
  手分けして聞き耳でも立ててろ。
  何もしないよりはマシだろ。

『 わふん!

『 …なんかハラたつな、犬…!


~つづく~
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