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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 140

ライブカメラ画像

2D動画 静止画
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ザラターンの冒険日誌

2026-08-01 22:20:40.0 2026-08-02 08:26:16.0テーマ:その他

執行者(11)(※ver6.3までのネタバレ注意)

夜明けまで休んでから
焚き火跡を引き払ったおれ達は、
水脈洞を更に進む。

程なくして、硬い岩壁の一角に混じって、
比較的柔らかな土を掘り進め、脇を固めた
トンネルのような小道が見つかった。
それを認めて、ツキモリがしたり顔で頷く。


『 よし…どうやらまだ、抜け道は
  塞がれちゃいなかったようだな。


真っ直ぐにトンネルを進んだ先は、行き止まり。
だが、その突き当たりの壁は、
明らかに人工物のようだった。

ツキモリに促され、その壁を構成している
幾つかのブロックをゴトリと抜き取ると、途端、
ツンとした臭気が鼻をつきはじめた。
つまりこの先はー…


『 わぉ、なまぐさっ!
  本当に下水道だー♪

『 ひとまずは潜入成功、ってワケだな!

『 浮かれるな。本番はこれからだ…
  お前ら解ってるな?

『 う、うん。アレだね。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 わふん。
『 きゃん!
『 わ、わん…!

『 …本当に大丈夫かよ。


かくて、おれとエスタータ、そしてクーは
へんげの杖を振りかざし…
ゼクレスの下水道を、眉間にシワ寄せながら
3匹の小型犬を引き連れ、魔族が行く。


それからさほど時間もかからず、
人通りの少なそうな場所へ通じる出口から、
おれ達は見事、誰にも気付かれること無く
市街地への侵入を果たすのだった。


『 よし…手筈どおり、ここからは別行動だ。
  しばらくしたら、さっきのトンネルで
  落ち合うとするか。

『 わふん。
『 きゃん!
『 わ、わん…!

『 はぁ…不安だぜ…


☆   ☆   ☆


というワケで。
一旦仲間たちと別れ、おれは男一匹、
てくてくと市街地を往く。

改めて犬目線になってみると、
オーガの時と比べて、地面が滅茶苦茶近くて
新鮮だ。

感覚を慣らしがてら、山の手…
貴族街に向かっていると、
うっかり巨大な生物にぶつかりそうになった。


( なんだ?巨人か…?


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 きゃーッ!
  なんですのー!
  この小汚いワンコはーッ!

  こんなのを野放しにしないで
  ちょうだい!ちょっと誰か!
  早くつまみ出してくださるーッ!?


…なんだ、プクリポ系の魔族か。
普段のおれも多分、プクから見たら
巨人のように見えているんだろうな…

それにしてもヒドい言われようだ。

…そんなことを思いながら、
おれはとっ捕まる前に、この場を離れる事にした。
どうやら貴族街では、犬ひとつ取っても
毛艶や血統が重要視されていそうである。


( 世知辛い…


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


下町へと歩きながら、それと無く周りの様子を探る。どうやら街は、突然の鎖国令を受けて
どよめきの最中にあるようだった。

しかも その国境封鎖が、バルディスタとの
戦に備えてのもの、という噂を、なぜか
当の住民達の大半が知らないらしくー…

多くの人が、言い知れない不安と混乱を
抱えて生活しているようである。


( 何だ、この違和感は…?
  この国で何が起きている?


…考え事しながら歩いていたせいで、
おれは再び、何か巨大な物質に
ぶつかってしまった。
これは…足?騎士の身に付ける、具足か。

見上げれば大巨人…否、兵士風の鎧を着た、
なんだか疲れた顔のオーガ系魔族の男が、
酒瓶片手に、広場のベンチに腰掛けていた。

思わず目が合ってしまってビクリとなるおれに、
酒が入っているであろう男は、意外にも優しく、
しかし哀しそうに微笑みかけてくるのだった。


『 よぉワンちゃん…聞いてくれよォ…
  俺…リストラされちまったァ…

『 わ、わふん?


誰かに聞いてもらいたかったのだろうか。
男は、聞いてもいない己の半生を、
こんこんと語り始めた。


平民が成り上がるのが難しいこのゼクレスで、
必死に頑張って、ついに兵士に取り立てられた事。

先の魔界大戦と、その後の大魔瘴期の戦いで
大きな武勲を立てて、
近衛の騎士に大抜擢された事。


『 目立った失敗なんてしてねぇはずだ。
  全部、順風満帆だったんだ。

  剣の腕だってよォ…ヒック、
  騎士団の中で5本の指…とはいわねぇが、
  多分、20くらいには入ってる。
  そんな俺が…一昨日。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


“  アンタ、今日限りクビね!
  二度と私に顔を見せないで。“

“ えっ…!?
  なぜ…何故ですか魔王様!“

“ 顔がドッグラマッコイに似てるから。“

“ えーーーッ!!?“


☆   ☆   ☆


『 って、よォ…!

『 ッ!!!?

『 結局顔か、顔なのかよォ…!!

『 わ、わふん…!


~つづく~
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