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元騎士

ザラターン

[ザラターン]

キャラID
: ER367-139
種 族
: オーガ
性 別
: 男
職 業
: バトルマスター
レベル
: 140

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ザラターンの冒険日誌

2026-08-29 22:15:51.0 2026-08-30 01:12:41.0テーマ:その他

執行者(15)(※ver7.3までのネタバレ注意)

『 執行者…だって?


…目の前の紅衣の騎士からマトモな答が
返ってくるとは思って無かったので、
おれは少し狼狽した。
今、確かに『執行者』と呟いたような気がしたが…

執行者、か。
一体、何を執行するのか…は…
まあ、おれ達が今、狙われている事で
ある程度想像がつこうというものだがー…


『 アレか?ゼクレス王家の闇を支える
  暗殺組織、的な…?


適当に見当を付けて
ゼクレス出身の相棒に尋ねてみる。
だがツキモリは、すぐにかぶりを振った。


『 いや…
  少なくとも、執行者なんて名では
  聞いた事ねェな…
  それに…よく見ろ。


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 暗殺者にしちゃコイツ、
  派手すぎるし。

『 た、確かに…!?
  なんか派手だなぁ、とは思ってた…!

『 ……


真っ赤な重装兵。
お世辞にも、暗殺に適した格好とは思えない。

それに…
よく見れば、奴の纏う甲冑には、
エムブレムが刻まれているようだ。

日輪と正三角形を組み合わせたような図形を外枠に、中心には薔薇の花とも、災禍とも取れる、
渦巻くような奇妙な意匠が施されている。

見覚えは全く無いが…少なくとも、
ゼクレス魔導国の国章で無い事だけはわかる。


『 覚えが無いならそれでいい…
  安心して消えるがいい。

『『 !! 』』


☆   ☆   ☆ ☆   ☆   ☆


問答は終わりとばかりに、
赤騎士は再び音もなく間合いを詰めて来た。

暗がりの水脈洞に、
刃の旋律が反響しながら鳴り響く!
嵐のような連撃への対応に追われながら、
おれは受け応えを少し後悔していた。

どう見ても、おれ達を捕らえて尋問しようという
雰囲気では無さそうだ。
一旦、話だけでも合わせておくべきだったか。

それに、さっきより剣捌きも少し激しい気がする。
アレか?クールそうに見えて、実は
派手と言われた事にイラッときてたりするのか?

どうあれ、こうなった以上、
逃げるにしても、突破口を切り開く以外に
おれ達が助かる道は無い!


( 奴の剣をよく見ろ!
  隙は…付け入る隙は無いか…!?


剣戟の嵐の中。
観察眼を働かせようにも、相手の剣が疾すぎて、
なかなか思うようにはいかない。

必死にいなしながら、
相手の剣技ー…心を見極めようとする。


( 奴の剣技には、何か…他の剣士には無い
  『違和感』を感じる気がする。
  もう少しで、それが何か掴めそうなんだが…!


そんな中、不意に連撃の一部を受け流し損ね、
鋭い突きに、おれは左の肩口を切り裂かれてしまう。

『 ぐゥッ!


かすり傷。
だが、それに気を取られた一瞬が命取り。
次の一撃は躱せない!

やられると思ったその瞬間。
赤騎士の振り上げた腕に、火球が炸裂した。


『 気ぃ抜くな!
『 悪い助かった!


ツキモリのお陰で命拾い。
奴に大したダメージは無かったようだが、
衝撃で、剣を振り下ろすタイミングが僅かに遅れた。
その隙に、奴と大きく距離を取り、
すばやくツキモリと合流する。

仕切り直しにと息を整えようとするがー…
文字通り、息つく暇など、無かった。

今度はおれ達の周りを取り囲むように、
無数の赤黒い光球が浮かび上がる。
正面を見れば、赤騎士が、剣を持っていない方の
手の平をこちらに向けていた。


『 こいつは“邪炎波“…!?
  魔剣士かッ!


赤騎士が無慈悲に手の平を結ぶと同時に、
おれ達を包囲していた光球群が、一斉に
襲いかかってくる!


『 ンなろォォッ!
  “ ギガスラッシュ“!!
『 “イオラ“!


相棒と、背中合わせに回転するように
光の技と呪文を放ち、
闇の光球を残らず叩き落とす!

光陰のエネルギーが相殺し、おれ達の周りで
大きな爆発が巻き起こった。


『 ちっ…このままじゃ
  二人がかりでも そのうち殺られる。
  何か策は無ェのか。


爆発の起こす噴煙を隠れ蓑に、
肩で息をしながらツキモリが舌打ちをする。

邪炎波を完全に相殺する事は出来なかったようで、
僅かに抜けてきた暗黒闘気に、
おれ達は若干のダメージを受けていた。

剣技でも魔力でも向こうが上。
ツキモリの言う通り、このままではジリ貧だ。


だがー…
ここにきて、ようやく
『違和感』の正体を掴めてきた気はする。


☆   ☆ ☆   ☆   ☆


『 あいつは間違い無くおれより強い。
  剣技じゃ、速さも、重さも、正確さも
  …全部上だ。

  だが、おれのカンが確かなら…
  二人がかりでなら、
  手が全く無いワケじゃあない。
  一か八かだ。乗るか?

『 おもしれェ。
  乗ってやろうじゃねェか。

『 ふ、よしきた。


~つづく~
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