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しゅーげつ

[しゅーげつ]

キャラID
: NX660-135
種 族
: 人間
性 別
: 男
職 業
: 魔剣士
レベル
: 130

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しゅーげつの冒険日誌

2019-07-21 00:06:42.0 テーマ:その他

【勢い小説】転生したら○○でした ~第1話~ 【気分更新】

…………さい


………なさい



……きなさい!




っんだよ……うっるせえな……


「めざめるのです!!!!」



脳天を100メガショックするソプラノボイスに叩き起こされ、
ゆっくりと瞼を開いた、


気がした。



薄っすらと浮かび上がる石積みの壁に、
ぼんやりと月明かりが差し込み暗く輝く。

どうやら夜のようだ。


パチパチと爆ぜる松明の微香が、
ぬるい風に乗って鼻孔に届いた、


気がした。

身体を横たえたまま、辺りを見回す。


かなり手狭な石造りの小部屋。
すぐ右手にそびえる石壁の
少し高い位置にある小窓から覗く満月は――


パックリと二つに割れていた。


いや……違う。
あれは……格子だ。


反対側に意識を向けると、
ポッカリと開いた出口にも鉄の格子がかかっている。

鉄柵の向こうは真っ暗な通路が続いているようで、
向こう側はどうなっているのか分からない。



俺は熟考する。ありていに言えば深く考え……







んでも、どう考えても牢屋じゃねえか!!!!!



あのポンコツ女神、幾らなんでもハードモード過ぎんだろ!!!
見た目美人のドジっ娘属性とか、今更キャラ過ぎだわ!!!



『転生したら囚人でした』とか、設定拗らせすぎて、
なろうにもなれねえよ!!



……とりあえず今起きても何も出来るこたぁねーや。

夜が明けたら看守か誰かしら来んだろ。


したら状況確認して、それから先の事を考えるしか……


そんな事を考え、


たような気がしながら、

俺は再び目を閉じた、



そんな気がした。



***
ちゅんちゅん


スズメらしき囀りに朝の訪れを感じた、
ような気がした俺は、

身体を起こしたつもりになって、

両手を大きく天に突き出した思いで、


深呼吸をするかのように背伸びをした――



そんな時代もあったよねぇ、
なんてノスタルジックに浸った気になりながら、




実際にはピクリとも動かない自分の身体を見た。

ような気がした。




……………………骨じゃん!!!!!!!!!!!!!!!!



眼前に晒されてるのは、
風化して今にも崩れそうな粗末な服の裾、
そこからはみ出る坐骨と大腿骨。


眼前とは言ったものの、眼球は無い。


それ以前に肉どころか脳が無い状態で、
どうやって周囲を認識してんだ???

『肉体は魂の器である』なんて
ありふれたファンタジー設定はどうでもいいが、
さっぱりカラクリが分からない『見意識』で、
極太の白骨から爪先までをなぞる。

そんな言葉があるのかは知らん。



……いやぁ、しっかし我ながら美しい骨だわ。
文字通り『白骨』やね、うん。

カルシウム足りてるね~
いや、もうしんでっから『足りてた』ねぇ~

こりゃもう白骨どころか、
プラチナ骨と呼んでも過言じゃーないよ~~~~~



~~言ってる場合か!!!




そう、オレが招待されたのは、

『転生したら囚人でした』


では、なく


『転生したらただのしかばねでした』


ハードモードどころかデスモードでしたね。
ほんとうにありがとうございました。


そしてオレは誓った。

いや、正確には陰鬱な牢屋の狭い独房の赤黒く汚れたベットに横たわる、
一体の『しかばね』として誓った。


あのクッソアマ次会ったら上腕骨で天下無双してやる!!!!


唇を噛み締めたような心持ちで、
下顎骨に辛うじて残る歯をぎしる、

努力をしていたら――


視覚も聴覚も、それどころか意識すらあるのか分からない、
オレの脳裏かどこかに、


唐突に声が聞こえた気がした。






『………………私の名はサイモン。サマンオサのサイモン』



えっ……誰???

『……勇者と呼ばれた私は魔王バラモスを倒すためガイアの剣を手にネグロゴンドへ向かおうと王に謁見をしたところ無実の罪で投獄され無念にもこの孤島のほこらの牢g――』

いやいやいやいやいやいや!!!


勝手にナレーション始めないでえええ????

誰だよお前!!!!!!!!

勇者??居たのぉ????
なんでこんなとこで骨になってんの?????

つかブレス無しで一気に棒読みすんの止めてくんね!?!?!?
超怖いんですけど!!!!!!!!



オレは死の瞬間にすら感じなかった恐怖を前に、
無理やり目を閉じて、

肋骨が1本、肋骨が2本と骨折り数えながら、
眠りに落ちたかのように意識を遮断することに成功した、

気になった。


次に目が覚めたら、
きっと派遣の女神がもう少しマシな仕事を紹介してくれる。


そんな風に思い込もうと、

した、そんな気がした。



続く
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