あまりに暑いので日誌を書いてみました
「夏の肝試し」
高校 夏の最後の思い出に、地元で有名な廃墟に行った
友人と二人で二階まで辿り着いたものの、三階へと続く階段の前で足が竦んだ
暗闇の中へ吸い込まれるように、どんなに目を凝らしても暗さで瞳孔が開いても、朽ちた段差は十段程しか見えない
「お、俺はここまでだ お前、どうする?」
「オレは行く!」
明かりを手に持ち、ギシ ギシ 段差を昇る
十段程昇ると、突然の静けさと共に仲間が暗闇に包まれた
襲い掛かる孤独と恐怖
暫くすると、暗闇の奥に明かりが見えた
安堵の気持ちで話しかけようとしたが
体が見えない
いや
今、開き切った瞳孔に、友人ではない
何か違うものが写り込んだ気がする
何も写っていない写真がこちらです
実像の、限りなく虚像に近い状態で撮りました
暑い夏、元気に乗り切りましょう(^^)☆★