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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ミラージュの冒険日誌

2013-10-03 22:25:17.0 2013-10-03 22:35:10.0テーマ:その他

なりきり冒険日誌~紫色のきまぐれ(1)

 アストルティアと異世界の境目、魔法の迷宮をさすらう不思議な店があるという。
 ある時は氷雪の吹きすさぶ雪原に。
 ある時は格調高き厳かな屋敷の一室に。
 喫茶ロンダルキア。アストルティアからはるばると、多くの旅人がこの店を訪れる。入店許可証はコインとカード。我々の世界では、どちらもちょっとした値打ちものだ。
 シックなデザインのドアを開けると、軽く鈴が鳴る。簡素なカウンターの向こうから猿顔のマスターが不愛想に私を一瞥した。席と言えばカウンター席だけ。店員も裏方を合わせてわずかに3名。にもかかわらず店内はだだっ広く、そのうえ強固な石造りだ。
 私がカウンターに腰掛けると、グラスを拭きながらマスターが声をかける。
「お客さん、何にします」
 これは彼一流の諧謔である。答えはわかりきっている。ぼそりとつぶやくように、私は返した。
「ソーサリー」
 眉ひとつ動かさず、グラスを拭き続ける。
 やがて彼は紫色の背中を私に向け、奥の厨房へと引っ込んでいった。
 ここは喫茶ロンダルキア。注文通りの品が届く確率、2割未満。
 それでも営業が成り立つのは、私のような諦めの悪い冒険者が多いという証拠だ。 「今日はお一人で?」
 厨房から声がかかる。
「ああ」
 私は答える。
 3人の同行者が、音もなく私の背後に佇んでいる。彼らは酒場で雇った仲間たち。アストルティアに生きる冒険者たちの分身であり、いわば影。
 今、"ここにいる"のは私一人だった。
「随分と物好きな人もいたもんだ」
「私もそう思う」
 軽く笑みを浮かべる。
 これは純粋な腕試し。私自身が自分の力を信じるために行う儀式だ。
 ややあって、マスターが厨房から戻る。彼は蝙蝠の翼を広げてカウンターを飛び越え、広い石畳のスペースに私を手招きした。
 私も席を立つ。
「さて」
 バズズは凶悪な笑みを浮かべ、鉤爪を振りかざした。
「始めようか」
 私は、オニキスの魔剣を構えた。
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