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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ミラージュの冒険日誌

2022-05-08 15:22:47.0 テーマ:その他

魔法戦士、うっかりする~なりきり冒険日誌

うっかり[副](スル)
1.ぼんやりして注意が行き届かないさま
2.心をひかれて他に注意の向かないさま

「猫よ、私はうっかりしていた……」

 ジュレットの自宅、鏡の前に立つ私は深い煩悶と苦悩にさいなまれていた。
「いつものことだけど、どーしたニャ?」

 猫魔道のニャルベルトがため息交じりに私を見上げた。猫……そう、猫! 私を悩ませているのも"猫"なのだ!

「猫の何が悪いのニャ!」
「この服のことだ!」

 私は振り向いて言った。猫貴族の服。豪奢かつクラシカルなルックスとショートマントがポイントの、ちょいと洒落た上着である。
 ショートマントなので剣を腰に帯びても干渉しないのが高評価だ。
 このデザインに惚れこみ、新装備のドレスアップに使ってみたのだが……

「迂闊だった……」
「何がニャ?」
「このボタンだ!」

 私は腕組みを解き、胸元を強調した。  そう、胸元につけられたいくつかのボタン、その全てが……肉球をあしらったデザインなのだ! 



「シックなウェアのつもりだったのに……案外猫推しファンシー系だった……」
「そりゃ、名前に猫ってついてるからニャ」  てっきり猫要素は帽子の耳だけだと思い込んでいた。うっかりしていたのだ。

「猫耳はオトリ……胸元に本命の罠を仕込んでいたとは!」

 ちなみにロングショットでは目立たないため、妖精の姿見でも気づかなかった。巧妙な!

「仕掛けてない罠に勝手に引っかかってるだけだと思うニャ」

 猫が茶をすすった。冷静である。

「だがせっかくのコーディネイト……しばらくは使いたい!」

 要は気の持ちようだ。
 よく見ればこのボタンも……

「肉球ではなく、こういう形の宝石をあしらったもの、ということにすればどうだろうか!」
「どうだろうか、って言われてもニャー」
「ブリリアントカットのダイヤと輝きを現したものと捉えれば!」
「まー好きにするニャ」
「うむ、好きにしよう」

 海鳥が鳴く。波は穏やか、太陽はかくれんぼ。入道雲が空に寝そべる。
 特にどうということもない一日が今日も過ぎていくのだった。
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