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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 140

ライブカメラ画像

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ミラージュの冒険日誌

2026-06-14 20:21:56.0 テーマ:その他

宿屋スィーテの地図(5)~なりきり冒険日誌【注:ver7シリーズのストーリーに関する記述あり】

 休憩を終えた我々は、注意深く周囲を警戒しながら洞窟に近付く。
 よく見れば洞窟付近の階段状になった石は、明らかに人工物である。洞窟の入り口に欠けた岩が見えるのは、柱の跡ではないか?

「古代の宝物庫かもしれませんよ!」

 と突入しようとするスィーテを押し留め、我々は周囲を確認する。野生動物らしき足跡が複数見つかった。フンの跡もある。洞窟を出入りした痕跡も、一つや二つではない。

「つまりこの洞窟は、動物が普段から出入りしている場所、というわけだ」
「じゃ、危険はないんですね?」

 スィーテの推測は、一般的には正しい。ただ、何か奇妙に近寄りがたい雰囲気を感じる。これは冒険者としての勘である。何より……

「静かすぎる……」

 痕跡は確かにある。だが肝心の動物たちの姿はどうだ? 少し前に見かけた小鹿の影もいつの間にか消えている。谷間を抜ける風が短い雑草を揺らす。不穏であった。

「……油断するなよ」

 私は猫とエルフに声をかけ、慎重に入り口に近付いた。ニャルベルトが毛を逆立てさせたのはその時だ。

「血の匂い……中からニャ!」

 緊張が走る。猫魔族の嗅覚は、我々のそれとは比べ物にならない。
 私は宿屋に、決して中に入らぬよう厳命した。スィーテは困惑した様子だったが、私は有無を言わせなかった。
 もちろん、野生の獣や魔物同士が争いあうことは珍しくない。だがこんないわくありげな洞窟で、というのが気にかかった。それに手負いの獣や気の立ったモンスターは思わぬ暴走を見せることがある。

「もし戦いになったら逃げろ。さっきのキャンプか、その前につけた縄の目印で待ち合わせればいい」
「わ、わかりました……」

 スィーテはおずおずと引き下がった。
 私はリルリラ、ニャルベルトと頷きあうと、探索用の長棒の先にランタンをつるし、洞窟に差し込む。明かりとするためでもあり、危険なガスが充満していないかどうか確かめるためでもある。じわりと光が広がる。ゆらめく影が描く洞窟の輪郭は、この横穴がそう広くないことを示していた。
「行くぞ」

 私は長棒をリルリラに手渡し、剣を構えながら横穴に足を踏み入れた。後ろではニャルベルトがいつでも火球を飛ばせるよう、杖を構えている。
 かび臭い匂いが鼻孔をつく。ブーツが感じる石段の感触と均整の取れた等間隔の横幅が、これが天然の洞窟ではなく、誰かが作った通路であることを物語っていた。
 歩みを進める。揺れるランタンが通路の終わりと、その先のこじんまりとした広場を映し出す。
 強烈な死臭が漂い始める。ランタンを広場に向かって突き入れた瞬間、リルリラが息を飲んだ。
 赤黒く染まった床。流れる血はまだ乾ききっていない。その血の源は地に伏した獣……小鹿のように見える。
 だが我々が真に目を奪われたのは、その背に突き立てられたモノだった。

「剣……カタナか?」

 あり得ない言葉を口にしているとわかっていても、目の前の光景を否定するのは難しかった。小鹿の躯に突き刺さったそれは、錆に覆われ、ひび割れながらも禍々しい輝きを放つ古びた刀であった。
 この滅びの地の果ての、人里離れた洞窟の中で、何者かが刀を振るい、迷い込んだ小鹿を切り刻んだ……。誰が、何のために?
 だが疑問を口にするより早く、少なくとも片方の回答は我々の目の前に現れようとしていた。

『目覚めよ、魔剣に眠りしモノ』

 声が響く。耳ではなく、頭の中へ。

「何だ、これは……?」

 戸惑う我々の前で、躯に突き刺さった刀がひとりでに浮き上がった。

『グランゼニス神の心より切り捨てられ、封印された力よ』

 グランゼニス……? 意外な名前に驚く暇もなく、魔剣は音叉のようにキンと高い音を発し、振動を開始した。洞窟内の空気が揺れる。

『生贄の命を喰らい、忌々しき封印を切り裂け』
「これ、やばいよ!」

 リルリラが叫ぶ。私は盾を前に突き出しながら叫んだ。

「下がれ!」
『そして世界に破壊と死を!』

 空気が爆発するような衝撃が我々を襲った。土煙が舞う。ランタンが地面に落ち、影が躍る。
 そしてそれが収まったとき、我々の前にいたのは、ゆったりとした衣服と軽装の鎧に身を包み、刀を構えた豹頭の男。

『魔剣神レパルド。我、神の剣なり』

 剣士は名乗りを上げ、ゆっくりと刃筋を立てた。

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