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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 140

ライブカメラ画像

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ミラージュの冒険日誌

2026-07-20 20:16:32.0 テーマ:その他

メネト村の戦い(6)~なりきり冒険日誌【注:ver7シリーズのストーリーに関する記述あり】

 戦いの後処理が終わると、木々の上には星が輝いていた。
 村の広場。さらさらと流れる小川の声を子守歌に、ニャルベルトがウトウトと舟をこいでいた。リルリラは猫に毛布を掛け、大きく伸びをした。

「猫ちゃんもミラージュもお疲れ様~!」

 背中の羽を必要以上にヒラヒラとはためかせながら、彼女は跳ねてみせる。お気楽を装って鼻歌など口ずさみながら柱に体重を預ける。

「いや~、今日もどうにか無事だったね~」

 にっこりと私に笑顔を向ける。その笑顔が、かえって痛々しかった。
 彼女はいつもこうだ。疲れた時、気分がささくれ立った時、あえて能天気な笑顔を作ってみせる。その笑顔に何度救われたかわからない。
 だからこそ、いま彼女が浮かべた笑顔が、少し別の種類のものだと気付いてしまった。
 ……いや、気づいたのではない。最初からわかっていたのだ。

「リラ」

 私は可能な限り優しく、彼女に声をかけた。エルフの細い体がぴくりと震えた。
 私は少し身をかがめ、彼女の瞳を見つめる。

「……リラ」

 もう一度、その名を繰り返す。リルリラは観念したように息を小さく吐いた。

「私の前で、作り笑いはしなくていい」
「ミラージュ……」

 小柄な身体が、更に一回り小さくなった。俯き、項垂れ、体を震わせるその姿は、変化の呪文で妖精に扮していた頃よりもさらに小さく見える。
 夜風が、小川を波立てる。小さくしぶきが上がる。

「私……」

 と、エルフは顔を上げた。歯を食いしばった顔を。

「……悔しいよぉ……!」

 私はその頭にそっと手で触れた。震えが伝わってきた。
 リルリラの手が私の体に触れる。強く、こぶしを握った。
 あのアスバルの告白……彼自身とエステラの創失に関する話を聞いて以来、彼女はずっと平静ではなかった。明るく振舞っていても、合間、合間に肩を落とす。無理が見え透いていたのだ。

 リルリラとエステラは昨日今日の仲ではない。ナドラガンドでの長い旅を通して、絆を育んできた二人である。
 アスバルだって、出会った頃のシリルの名で呼び続けるのは、彼女にとって特別な意味があるからなのだ。
 そんな彼らを忘れていた。
 忘れたことにも気づかなかった。
 悔恨の二字では表しきれない不可視のナイフが、リルリラの胸を深く抉ったのだ。
 
「……気に病む必要はない」

 私は震えるエルフの頭をそっと撫でる。やわらかい金髪がまだ震えている。

「あれはそういうものだ。私だって、気づいてなかったんだからな」
「ン……」

 彼女は頷く。もちろん、彼女だってわかっているのだ。
 だからこそ、感情の行き場がない。
 私にできるのは、その吐き出し先になってやることぐらいだった。
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