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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 140

ライブカメラ画像

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ミラージュの冒険日誌

2026-07-20 20:16:46.0 テーマ:その他

メネト村の戦い(7)~なりきり冒険日誌【注:ver7シリーズのストーリーに関する記述あり】

 広場の小さな階段に並んで腰を下ろし、夜を流れる小川のきらめきを見つめる。ゼニアスの空を移す水面に星が流れるようだった。
 その星に語り掛けるように、エルフは口を開いた。

「私さ、どっかで都合よく考えちゃってたんだろうな」

 ぶらぶらと揺れる脚が彼女の心境そのものだ。私は黙って聞いていた。

「自分の周りにはそんなことは起きないとか、なんとなく、自分はちょっとだけ気づくんじゃないかとか」

 大きなため息。

「全然そんなことなくってさ」

 ああ、とエルフは空を見上げた。星が滲む。

「大切な友達がいなくなっても、少しも気づかなかったよ」

 小さな掌が、草を探すように地を這った。石しかない。私はそこに自分の手を重ねた。冷たく、しかし熱い。

「お前のせいじゃないさ」

 細い指がすがるように絡みついた。
 聞けば、エジャルナでエステラの身の回りの世話をしている協団員や、アスバルの許嫁候補と目されているゼニアスの令嬢さえ、彼らの創失を認識できなかったのだという。
 小さきものの想いなど一顧だにせず、有無を言わさぬ呪いが全てを消し去る。思えば、むごい。
 私だって、もしも……
 目の前のエルフの細く丸みを帯びた顔の輪郭を視線でなぞり、私は言いかけた言葉を飲み込んだ。見上げる瞳と目が合った。その瞳が、私の内心と同じ言葉を紡ぎだした。

「もし……」

 と、エルフの唇が小さく震える。

「もしミラージュがいなくなっちゃっても、気づかなかったら、私……」

 瞳の中で、私が揺れた。私の手に食い込むように、エルフの指が震えた。
 彼女の頭をそっと引き寄せながら、一瞬の熱が私に与えた感情は、怒りだった。
 知らず知らずのうちに、私は歯を食いしばっていた。また見ぬ敵に憤怒の吐息を漏らした。
 リルリラに、こんな顔をさせるなど!

「……少なくとも私にも一つ、その呪いを憎む理由ができた」

 大きく息を吐く。そしてあえて冗談めかして、隣のエルフに微笑みかけた。

「アスバルではないが、借りは返さねばならんな」

 リルリラは一瞬呆けたような顔をし、戸惑い、そして呆れたように笑った。まだ熱を帯びた頬が緩み、細い指が腕をつねる。

「……そだね」

 リルリラの喉が、メネトの澄んだ空気を吸い込んでいく。さらさらと、せせらぎが流れていく。少なくともこの村を守り切れば、呪いの使い手に一泡吹かすことにはなるのだ。

「よっし!」

 と、彼女は再び羽をはためかせて立ち上がった。

「やろうか!」

 彼女は握り拳を私の前に突き出した。不揃いな拳を私はそれに重ねる。
 まだ、無理はしている。具体的な対策もない。
 それでも前を向く。
 目の前のことをやるだけだ。
 自分自身の単純な思考に苦笑いを浮かべながら、我々は星を見上げた。
 異郷の星空が、静かにそれを見下ろしていた。

 そしてその数日後。
 二つのものが、メネトの村に訪れた。

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