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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 140

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ミラージュの冒険日誌

2026-09-20 22:17:38.0 テーマ:その他

ザ・ワールド・ウィ・クリエイテッド(1)~なりきり冒険日誌【注:ver7.6ストーリーに関する記述あり】

【チャプター1:マッド・ザ・スワイン】


 怒号が空に渦巻く。
 突き上げた拳の群れが、壁のように押し寄せる。
 ここはグランゼドーラ城下町。堅牢な城壁に守られた華やかな街に人があふれる。
 だがその顔に笑顔はない。皆一様に怒りの表情を浮かべ、同じ言葉を叫び続ける。

 王を出せ! 勇者姫を出せ!

 彼らの声と足音が地鳴りのように城壁を揺らす。兵たちは険しい表情のまま警戒姿勢を堅持。地につけた槍の石突きから、穂先にまで震えが伝わるようだった。
 曇天に雲が蠢く。
 私はその様子を、唇をかみながら見つめていた。
 集まった抗議隊の数は300を超えるだろうか。広場から溢れ返り、通路をも占拠する彼らの手には過激なメッセージを刻んだ旗が閃いていた。

『勇なき勇者は去れ』

 やがて急造の台座に一人の男が立つ。身なりの良い初老の男だ。歓声が上がる。
 上品なスーツと整った髭が品性を、大きく開かれた瞳が情熱を、そして小洒落た肩眼鏡と脇に抱えた書物が知性を演出する。
 彼は凛々しい笑顔で観衆に応えると、拡声の魔法装置を手に、演説を開始した。
 
「今、ここに立つ自分を光栄に思います。私はビルート・クァ・ブート。ここにいる全ての人間の代表であります」

 勝手に代表されても困るのだがな……
 私は冷めた目を壇上に向けていた。
 通行を妨げられたパン屋の娘が、バスケットを抱えたまま難儀そうに首を振る。子供を抱えた母親は、不安げな瞳を向けていた。少なくともあの男は、彼女らの代弁者ではあるまい……。
 ビルートは拳を強く握り、声を張り上げた。 

「今日は王国の全ての方々に、我々の声を届けるためにここに立たせて頂いた。全人類の平和を願う我々……汎人類主義連合の声を!」

 汎人類主義連合の声を! 群衆がオウム返しに叫ぶ。滑稽なほどに大仰な名であった。だが、この大げさな名前は既にグランゼドーラ中に……否、アストルティア中に轟いているのである。

「我らの主張はただ一つであります! すなわち、魔族への徹底抗戦!」
「「徹底抗戦を!」」

 練習通りなのだろう、抗議隊が繰り返す。

「民が王家を崇めるのは、民を守る勇者あってのこと。魔王との戦いは勇者の宿命! 何ゆえ、勇者は剣を取らないのでありましょうか! 我々は素朴に疑問を抱くものであります!」

 剣を取れ! 剣を取れ! 抗議の旗が翻る。ビルートの声は更に熱を帯び始めた。

「何故、このようなことになったのでありましょうか……!」

 群衆の怒号が響く。
 ビルートの声に合わせるように、私は思い返していた。
 なぜ、このようなことになったのか、を……
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