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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 140

ライブカメラ画像

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ミラージュの冒険日誌

2026-09-27 23:43:19.0 テーマ:その他

ザ・ワールド・ウィ・クリエイテッド(6)~なりきり冒険日誌【注:ver7.6ストーリーに関する記述あり】

「ムディカが、元グランゼドーラ兵?」
「ああ」

 ラミーロは頷く。意外な経歴だった。

「それが、何故傭兵に?」
「クビだって噂だよ。命令違反やら独断専行やら……ま、問題児ってやつだな」
「なるほど」

 頷く。それで合点がいった。

「傭兵の身で汎人類主義などという胡乱な思想に肩入れするのも、グランゼドーラへの反感ゆえ、というわけか」
「じゃあ魔界との争いなんて関係ないじゃないですか」

 シャビーが呆れ顔で顔をしかめる。

「個人的な恨みでしょ、それ」

 ラミーロが肩をすくめた。

「ま、人のやることなんて、そんなもんよ」
「主義主張を語っておいて、それですか」

 シャビーは不満顔であった。一方トーレスは神妙な顔つきであった。

「しかし、今日のような襲撃が何度も起きてますから、連合が傭兵を雇おうというのも理解はできます。犠牲が出ている以上、市民にも不満はあるでしょうし……」
「ほーう、トーレス君は連合擁護派か?」

 ラミーロがわざとらしく煽り立てると、トーレスは慌てて弁明した。

「決してそのようなつもりは……」
「ま、じっさい魔族との争いで身内を失ったやつは多いからな」

 眠たげな瞼に一瞬、影が下りる。

「そいつらが文句言うのは当然さ。……けど気をつけろよ」

 と、彼は手元の冊子をひらひらと揺らした。分厚く立派な表紙のついた小冊子だ。著者名は、ビルート・クァ・ブート。

「あの大教授にかかれば、ちょっとした一言が政治発言になっちまうんだぜ。ヴェリナード魔法戦士団もまた、汎人類主義に理解を示したのである……とかさ」
「まさか……」

 トーレスは狼狽しつつも口をつぐんだ。真面目なのだ。私は苦笑しつつ冊子に目をやった。

「ビルートの著書か……よく手に入ったな」
「売り切れ続出だからな。苦労したぜ」
「表紙は立派だ」
「中身もご立派だよ」

 ラミーロは冊子を投げてよこした。表紙の分厚さで誤魔化しているが、かなり軽い。内容は把握していたが、私はあらためてページをめくった。ビルートの筆が踊っていた。
 切れ味鋭く、小気味良い文章だ。心情に訴えかけるような情熱的な文体でありながら、専門用語と知識のベールでそれを覆い、崇高な学術論文に仕立て上げている。嘘は決して書かず、ただ事実と事実を都合よくつなぎ合わせ、誰の目にもわかりやすく善悪を示す。歴史も政治も物語に変えてしまう類の書物だ。人はその物語に酔い、己をその主人公であると思い込み、そして汎人類主義連合は、その物語を実現してくれる組織だった。

「プロパガンダとしては、傑作だな」

 私はそう評価を下し、投げ返す。受け取りながらラミーロも頷く。厚い瞼の下に鈍い光が灯る。

「……全てが間違ってはいないところが特に、だろ?」
「ああ。詐欺師も扇動家も、嘘をつかないのが一番タチが悪い」

 トーレスとシャビーが顔を見合わせ、ラミーロが肩をすくめた。どこか退廃的な、特徴的な苦笑いと共に。
 表通りから言い争いの声が聞こえてきたのは、その時だった。

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