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フォースマエストロ

ミラージュ

[ミラージュ]

キャラID
: DX235-898
種 族
: ウェディ
性 別
: 男
職 業
: 魔法戦士
レベル
: 130

ライブカメラ画像

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ミラージュの冒険日誌

2013-08-18 04:26:34.0 テーマ:その他

日誌を書いた!

なりきり冒険日誌~仮面のバトルマスター(3)

 オルセコ闘技場にて待つ。簡潔に記されたその手紙がジェイコフと私の元に届いたのは、事件の首謀者たちが脱獄したという報が届くのと同時だった。
 わざわざ居場所を知らせてきたのは、どの道、逃げおおせないことを悟ったからか。最後に果たしたいことでもあるのだろう。
 一人はバトルマスターとしての決着を。もう一人はおそらく単に意趣返しを。

 古代オルセコ闘技場は、かつてラッカランのコロシアムと同じく、数多くの闘士と観客たちの歓声に彩られた、華やかな地であったと聞く。
 その裏で、時には奴隷同様に扱われた剣闘士たちの血と汗を吸い続けた黒き歴史の地でもある。
 埃に覆われた石畳も、よく見ればその内側に染み込んだ血の跡を残している。そして非業の死を遂げた闘士たちの無念は、今は死霊となって闘技場を埋め尽くしているのである。
 私とジェイコフは生ける屍たちを剣の錆にしつつ、奥へ奥へと進んでいった。床についた真新しい足跡が道案内だ。
 闘士たちがかつて歩んだ花道を通り、私は観客なきコロシアムにたどり着く。

 我々を出迎えたのはセインズ。飼い主であるブランドンの姿は見えない。黒幕はかくれんぼがお好きらしい。
 セインズはバトルマスターの証をかけて私に勝負を挑んできた。それは逆恨みか、それとも闘士としての意地か。どちらにせよ、私に拒否権はない。
 力強く鍛え上げられた双腕が二振りの剣を抜く。どうやらかつて戦った時よりもさらに一回り修業を積んできたらしい。
 一歩、また一歩と新調に間合いを詰める。そして機をみて一気に地を駆ける。捨身の構えだ。

 一方の私は剣を鞘に納めたまま、無造作にそれを眺めていた。
 間合いが半ばまで詰まったあたりで片手を上げ、合図を送る。と、左右に潜んでいた私の仲間がセインズを取り囲んだ。その数、三人。

「なっ!? ジェイコフと二人で来いと言ったはずだぞ!?」
 
 確かに手紙にはそう書いてあったが、それがどうしたというのだ? 何故私がそれに従わねばならんのだ。

「ひ、卑怯者っ!!」

 さて、何のことかな。
 散々、人を騙しておきながら自分だけは騙されないと思っているのが、そもそも甘いのだ。

「おいぃぃ!! 一対一で戦えぇぇぇっ!!」
 闘士としての決着はラッカランですでについている。
 そして今の私は一介の剣士ではない。魔法戦士団の一員として脱走した賊を追っているのだ。悪いが、悪党のロマンチズムに付き合う趣味は無い。
 我々は4対1で……さすがにジェイコフは気が引けたのか、参戦しなかった……セインズを袋叩きにし、さらに隠れていたブランドンが放ったモンスター……例によって件の魔物商人から購入したという切り札を撃破した。
 戦いが終わり、またも逃げ出そうとするブランドンを制し、疲れ果てた表情のセインズは自ら敗北を宣言した。その潔さだけは認めよう。
 こうしてようやく事件は終わりを告げた。

 偽りの弟子入りだったとはいえ、ジェイコフから学んだことは大きい。
 バトルマスターとしての技術、そして心得。
 俺たちは凶戦士じゃない。ジェイコフは言った。
 思い出されるのは戦士としての修業を始めた頃に出会った、アガペイ老人のことである。
 弟子を諭すジェイコフの姿は力におぼれた凶戦士の愚かさを説くアガペイ老のそれと重なった。私はかつて打ち倒した闇の凶戦士とセインズを見比べ、また私自身を見比べた。  思えば、戦士といえば力任せに戦うだけと思い込んでいたかつての私にとって、キャンセラーとして立ち回る現代の戦士の姿は衝撃的だった。
 そしてバトルマスターもまた、アタッカーとして戦うだけでなく、扱う武器、戦術に合わせて己の役割を考えねばならないと聞く。
 力を頼む生業だからこそ、力に溺れず、仲間のために戦うべし。これは彼ら指導者に共通した願いらしい。セインズは、そこが理解できなかった。
 私には理解できるだろうか……?
 言葉の上ではわかる。だが戦闘におけるバトルマスターの地位を支えるのは間違いなく、力だ。
 己の力を信じ、力において高みを目指し、なおかつ力に頼らずにいられるだろうか? 
 口で言うほど容易い道ではないだろう。
 もとより片手剣の使い手として、戦士と同じく注目していたバトルマスターの職業だ。
 これを機に、使い物になる程度の修練は積んでおくべきかもしれない。
 できることは多い方がいい。そして最終的にどのような道を進むにしても、剣の使い手である魔法戦士にとって、その経験が無駄になることはないのだ。
 
 新たな目標と、バトルマスターの証を手に、私は闘技場を後にした。
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