【美景絶景】幻の太陽(モンセロ温泉峡)

【アックリンクの撮影秘話】
マップE4マス右下付近から南方向に撮影。
南から太陽が昇ってきた!?
いいえ、山頂付近のまぶしい光は太陽ではありません。
ほんの一瞬だけ見せる「幻の太陽」です。
この現象との出会いはまったく予期していないものでした。もともとはこの場所で夕景を撮るつもりで前夜からカメラを据えて待機していたのです。夕景が目的でも、もしかしたら朝の光や昼の景色はもっといい景色かもしれないという期待をいつも持ってじっくりと撮影に望んでいるんですよ。
すると太陽が少し高くなってきた頃から、山頂付近で繰り返しパッ、パッ、と光が放たれるのが見られるようになったのです。
あれは一体何だ?
大きな光、小さな光…ひとつとして同じ形の光はありません。光る長さもばらばらです。じわーっと輝きが増したかと思うとふっと燃え尽きたように消えたり、ストロボのように一瞬だけ輝いたり。けれどもその光の強さは、まさにそこに太陽が現れたといってもいいくらい強烈な輝きでした。
なお、一日を通して、画面内に太陽が写り込むことはありませんでした。太陽の光のイタズラではなかったのです。
どうやらこの光は、地面からわきあがる湯気と、山頂付近の噴煙、それに低層・高層の雲という4つの「白」が重なった時に見られるようなのです。
この世界では、ケムリは白い光として描かれています。ですからケムリが重なるとその部分が明るくなるのです。雨になったとき、その様子がよくわかりました。

湯気と噴煙が重なっている所は明るくなっていますね。それぞれが不規則に白の濃度が変化していくので、明るくなる部分も刻一刻と変化しています。
晴れた時にはこれに雲が加わります。雲は面積の大きい低層の雲と、いわゆる「ひつじ雲」である高層の雲がそれぞれ別の方向に移動しています。
この複雑な「白」の動きの中でたまたま強く白がかさなった時に、太陽のように明るい光となって見えるらしいことがわかりました。
上の写真はその光が偶然、太陽のように円く、ちょうどいい大きさで現れた瞬間を撮った写真です。ダイヤモンド富士ならぬ、ダイヤモンド・モンセロですね。
この光は夕暮れまで続きました。ただ、さすがに夕暮れ時には光が弱くなるためか、大きなものは出なくなります。

ここ以外にも同じ条件を満たす場所があればやはり幻の太陽が見られると思います。
ダイナミックなのに儚(はかな)い。その不思議な光景にきっとあなたも引き込まれてしまうはずです。