【花樹草景】215赤01

ドラクロン山地の頂上 飛竜の峰にたった一箇所、花が咲いている場所があるのをご存知でしたか?

【花樹草景】シリーズで初めて紹介するつる性植物の花です。つる性植物には木と草の両方がありますが、この花は木ですね。でも周りに葉は一枚もありません。
赤い(というより濃いピンクの)花びらが五枚… この花、確かに他の場所で見たことがあります!

そう、かつて撮影したあの写真です。
ドラクロン山地第3層の足元に咲いていた、あの可憐な花々とまったく同じ形ではありませんか!
しかしこちらはつる性ではなく、普通の草です。
これはいったいどういうことなのでしょう?
ふたつの考え方があります。
①もともとは同じ花の植物だったのが、生息場所がわかれたことで違う形に進化していった。
これを「適応放散」というそうです。
これは、他に競争相手のいない環境で起こりやすい現象です。
②もともとまったく別々の種類の植物だったが、環境に適応していくうちに同じ花の形になるようにそれぞれ進化していった。
これを「収斂(しゅうれん)進化」というそうです

これだけ体の形が違うのに花だけが変わらないというのも不自然な気がします。超高地という過酷な環境の割には植物の種類は多いようですから、①よりは②のような気がします。
じゃ、なぜ同じ形の花になったかといえば、「この色、この形の花にしか寄り付かない虫がいる」ということなんだと思います。おたがい必死でその虫に気に入ってもらえるように進化していった結果、同じ色・形の花になってしまった…。
というアストルティアの進化論を証明する貴重な例なのではないか なー、なんて。
■◇ データ ◇■
分類 : 蔓(つる)
花 : あり
花びら : 5枚
花の色系統 : 赤
生息確認地 : ドラクロン山地