今回は、普段とはちょっと違うカタイ雰囲気の日誌になります。
みなさん、お手数ですがまず過去記事 「【花樹草景】322高02 ケヤキ?(モガリム街道)」 をもういちど御覧になり、そこに寄せられたコメントを読んでください。
この記事は、そのコメントで疑問を呈された あかひげさん の「世界の形」について考えるために書かれたものです。
「この世界は平面なのか?球体なのか?」
このナゾの答えを導こうと日誌を書き始めたのですが、とても書ききれません。難しい用語も使う必要が出てきたため、いつかブログでゆっくりまとめることにしました。あかひげさん、ごめんなさい。
代わりに今日は、世界の形を違った切り口で見ていきたいと思います。
「この世界は平面なのか?球体なのか?」
難しい問題ですが、確かなことがひとつだけあります。それは、
「アストルティアの人々は、この世界が球体であると考えている」
ということです。あくまでも「考えている」というだけで、実際に球体だと証明したわけではありません。ここが大事なポイントなので、忘れないで下さいね。
人々がアストルティアが丸いと考えている証拠が上の写真です。シガール・レンドア町長の執務室に地球儀がおいてあるのです。

この地球儀を見ると、球体の半分が五大陸で、残りの半球はほぼ海になっています。
「なんだ、これが答えじゃないの?」と簡単に納得しないでください。2枚目の地球儀をよーく見てください。
北極の軸付近に方位を示す記号が付いているのがわかりますか?地球儀に方位の向きを示す記号はなんの意味もありません。だって、球体上は場所が変わると北の向きが変わってしまいますから。この地球儀は、1枚目の写真のドア上に飾られた平面の地図をそのまま球体に貼り付けただけなのです。地図を元に「こうなってるんじゃないのかなあ」と想像してつくられた地球儀でしかありません。
じつは、もう一箇所、地球儀がおいてある場所があります。

これはツスクル平野にある知恵の社2階においてある地球儀です。なんだか時代物のようにみえますが…でもここは学びの庭の卒業試験が行われる場所。博物館ではありません。この地球儀は今使われている地球儀なのです。
この地球儀に描かれている大陸図は、私達が見慣れている五大陸・レンダーシア大陸とは全く違います。もちろん、レンドアの地球儀とも全く違います。いったいこれは、どこをあらわしているのでしょうか?
それだけではありません。知恵の社の地球儀の最大の特徴は、上の写真の正反対側にあります。ぐるっと回ってみてみましょう。

反対から見ると1枚目の地形とまったく同じものがコピーされているのです。
ということは、地球のうらと表で同じ形をした世界がふたつ存在していることになるのでしょうか?
どう考えてもおかしいですよね?ツスクルの学生たちはこれが世界だと覚えこまされるわけです。まさかもしかして、500年前に学んだであろうヒメアがこうだと教えたから500年前の知見が改定されることなく信じられてきたのでしょうか?

私達地球人も、地球が丸いだろうということは大航海時代にはすでに想定されてはいました。しかし、本当に「地球が丸い」と誰もが納得したのは20世紀後半になって、宇宙から地球の丸い写真が撮られて以降のことだと思います。大航海時代の地球儀はアメリカ大陸の大きさも正確に理解されておらず、まちがった地図が描かれた地球儀でした。それでも当時の人達はそれがもっとも真実に近いと信じていたわけです。それはちょうど、上のふたつの地球儀と同じことだったのではないでしょうか?
アストルティアの時代設定は飛行機やロケットが発明される前の地球の人たちのようなもの。私たちは上の2つの地球儀をバカにして笑うことはできないのです。そして、写真などで実際に見たことがないだけになおさら、彼らの「世界の形はどうなっているんだろう」という夢・あこがれは、現代の私達とは比べ物にならないくらい強いのかもしれません。