はいどうもー!お盆休み最終日になってから、駆け込みで絵葉書を作成するかるみんです。長期休暇の課題は、いつも最終日になったらやり始めていた学生時代を思い出しますね。
まだまだ残暑厳しい夏真っ只中ですが、皆さんはどのようにお盆休みを過ごしたでしょうか。私はひたすらドラクエ7をやっていた記憶しかないです!

花 涼 ア
岬 風 ズ
な ラ
び ン
く や
まずはお盆休み第一弾。清涼感たっぷりに仕上げられて大満足です。
ここがどこがわかりますか?アズランのキーエンブレムで訪れる風泣き岬です。フラウちゃんのご先祖様のお墓がポツンと1つ建っています。
俳句の解説としては、季語が涼風(すずかぜ)です。実は、8月は暦上ではすでに初秋で秋扱いなんですよ。こんなクソ暑いのに秋とか嘘でしょ?と昨今の猛暑続きでは素直に思いますが、それでも8月下旬あたりには、朝晩は少し肌寒くなって来る時期でもあります。
涼風とは、季節が夏から秋に移ろい始めた時に、季節の変わり目を感じられるような涼しさを指します。だから、夜に撮影してきたわけですね。
俳句の意味合いとしては、アズランの崖っぷちで涼風を一身に浴びながら、秋の訪れを感じている。風泣き岬が、まるで花が咲き誇る花岬(はなみさき)のようだ。そういう情緒溢れる感じです。花火と左下に映る花で、花岬らしさを表現してみました。
風泣き岬が花岬。なんだかドラマチックだと思いませんか?

染 篤 送
み き り
入 思 火
ら い の
ん 出
お盆休みらしい第二弾。焚き火のしぐさが思った以上に使えますね。課金した甲斐がありました。
俳句の解説としては、季語が送り火(おくりび)です。実家で行う方も多いかと思いますが、仏教的に迎え火と合わせて大事な儀式ですね。主にお盆の終わり頃である8月15~17日辺りに行うことが多いです。お盆になって現世に戻って来る祖先の魂たちを、迷わないよう実家まで案内する役割が迎え火。お盆が終わり、その魂たちを今度は再び冥府へと無事に送り返すための役割が送り火です。
染み入る+推量の助動詞らむの終止形で最後は締めています。
俳句の意味合いとしては、お盆が終わり送り火をもって祖先の魂を冥土へと還す。この焚き火が消える頃には、生前の懐かしい思い出が全身に染み渡っていることだろう。故人に思いを馳せて、優しく送り出している。そういう感じです。
今夏は、ちょうど私のおばあちゃんの一周忌でした。その意味合いも込めています。

何 消 盆
処 え 波
へ ゆ に
と 魂
お盆休みを締め括る第三弾。最後は感傷的に仕上げてみました。何処へとは、いずこへと と読みます。
俳句の解説としては、季語が盆波(ぼんなみ)です。お盆の時期は台風が多く、高波がよく押し寄せていたことから盆波が季語になっています。高波の写真にしたかったのですが、アストルティアに存在しなくて撮れなかったのでさざなみで妥協。
俳句の意味合いとしては、お盆になって現世に舞い降りたものの、既に家が断絶している等の理由で迎え火がなくさまよっている魂たち。盆波にさらわれ消えてゆくその魂たちは、果たして無事に冥府へと還れたのだろうか。そういう感じです。
最初は、盆波にさらわれ海の藻屑へと消えてゆきたい。そういう風に詠もうと思ってここに来ました。最近ドラクエ内で落ち込んだことがあり、その感情を吐露するためですね。
でも、そう詠もうとしてやっぱり辞めました。なんか違うなあと直勘で感じたからです。
そして、思い出したことがあります。「明治への視点」という本の中にある、秋元不死男「子規・自殺・俳句」では、文学者や詩人には自殺をする人間が多いのに対して、俳句を詠む人間には自殺者など聞いたことがない。そう述べています。
不死男いわく、俳句は短いので思想を盛れないから思い詰めすぎない。また俳句には季語があるので、俳人はみな自然随順の精神を育んでいく。自然随順の精神は反自殺に結びつく。だから自殺しない。
自然随順(じねんずいじゅん)とは、自然の法則をあるがまま受け入れて行く生き方のことを指します。季節の移ろいや災害、老いに至るまで全て自然なこととして受け入れて行く。そういう考え方です。
落ち込むことや失敗をすることは、誰にでもあります。大事なのは、それをあるがまま受け入れていくことだと私は思っています。それが自身の糧となり、同じ轍を踏まないことで人として成長していく。そう信じています。こういう考えの元に生きているから、私は俳句が好きなのかもしれないですね。