できれば覚えておいた方がいいのは、魔王のいざないとエンゼルのみちびきの仕様です。以下はプロ向けなので、高みを目指していない方はスルー推奨です。
魔王のいざないは、手札が魔王系4枚になるまで魔王系タロットをデッキと墓地から持ってくる効果で、手札に並ぶ順番は固定で決まっています。左から優先してこの順番で並んでいきます。悪霊(アトラス バズズ ベリアルの順)、三悪魔(バラモスゾンビ バラモスブロス キングヒドラの順)、四諸侯(アクバー デュラン ジャミラス グラコスの順)。
元から魔王系タロットが手札にあった上で魔王のいざないを使った場合のみ、この並び順を無視していざない後も元から手札にあった場所にあります。
例:悪霊3枚とデュランでデッキを組んだ状態で魔王のいざないを使うと、並び順は左からアトラス バズズ ベリアル デュラン固定になる。が、右端の手札に元々アトラスがあった場合にいざないを使うとバズズ ベリアル デュラン アトラスの順になる。
この並び優先度が予想以上に厄介で、ここを完璧に抑えておかないと占いマスターにはなれません。その理由は、エンゼルのみちびきが右2枚を入れ替えてエンゼルスライム2枚を手札に加える効果だからです。
どういうことかわかりますか?魔王のいざないは、左から順に魔王4枚を手札に加える特技。エンゼルのみちびきは、右2枚をエンゼルに入れ替える特技。つまり、魔王のいざない→エンゼルのみちびきで使った場合、右2枚に残っている魔王カードがエンゼルスライムと入れ替わってしまうということです。
モンスタータロットの解説 悪霊の神々の欄でも少し触れましたが、悪霊の神々を例に出すとこうなります。
例:悪霊の神々+デュランでデッキを組んで、バズズ アトラス デュランに戦車 ベリアルに審判をセットした。狙いは、魔王のいざない+リバートハンドから戦車5連射して、ベリアル審判を抱えたまま安全に進めたい。
エンゼルのみちびきを使わなければこの狙い通りに進行しますが、このデッキ構成だといざない後にベリアルが右2番目に並んでしまっているので、エンゼルを使った瞬間ベリアルが墓地に送られてしまいます。
この狙いでやりたいのならば、アトラスに審判をセットした方がいいって事ですね。そうすれば、バズズベリアルデュランで戦車を使った後に、エンゼルのみちびきをしても左端にあるアトラス審判が残ったままエンゼル右2枚を使えるようになります。
また、元から手札に魔王が残ったままいざないをしてしまうと順番が変わってしまうので、それを考慮して先に手札の魔王タロットを捨てるか消費してからいざないをするべきかどうかも考えないといけない時があるって意味です。
有り体に言って、エンゼルといざないの並び順の仕様は物凄く複雑で難しいです。何も気にせず魔王とエンゼルを使うでも支障はほとんどないので、占いマスターを目指す場合にだけ頭に入れてみるといいかもしれませんね。初心者向けで語ることではなかったかもしれませんが、占いマスターには必須のテクニックなので記載しておきました。