こんな経験はありませんか?何年もずっと同じゲームを楽しんできたのに、なぜだかここ数年は楽しくないと感じる。若い頃は楽しかったのに、歳を取ってから楽しくないと感じることが増えた。
全てが同じ理由ではないですが、脳科学的にはヒントがあります。それは、脳機能と感性の劣化です。
人間の脳は、30~40代前後から(個人差は相当ある) 感情を司る前頭葉の萎縮が始まります。ここが萎縮してしまうと、怒りっぽくなる 感動しにくくなる 記憶力が悪くなるなどの弊害が起こります。加齢だけではなく、長期の過剰なストレスや、変わり映えのない生活を長年続けることなどでも引き起こされます。
ゲームが楽しめなくなった理由を、外的要因だけに捉えていると大きな落とし穴があるかもしれません。ゲームのアップデートが悪くてつまらなくなったのではなく、自分自身の感性が劣化したせいで、つまらないと感じているだけかもしれないからです。
前頭葉が萎縮してしまうと、ゲームに限らず新しいことへのチャレンジ精神がなくなる、音楽や読書に映画、ドラマなどへの感性も等しく劣化してしまいます。人生がつまらないと感じる理由そのものです。
対処法は単純で、新しい刺激を定期的に取り入れることです。何故、前頭葉が萎縮するのか?と言えば、そこを使っていないからです。使わなかったら劣化する、当たり前のことですね。筋トレや運動をしなかったら、筋肉なんて痩せ細ってしまうのと同義です。変わり映えのない生活が脳の萎縮を引き起こすのは、これが理由です。慣れた生活しかしてないせいで、感性に訴える機会が減る→感情が動きにくい→感情を司る前頭葉が使われず劣化する。こういう仕組み。
若い頃はそもそも何も知らないから、経験することの多くが新鮮で、勝手に感情が動くことが多いんですよ。歳を取ると似たような繰り返しで、慣れてしまうから脳の萎縮が起きやすくなるんですね。そこに加えて、純粋に加齢での脳機能の劣化もありますから、併せて一気に加速するってワケ。
だから、新しいことにどんどんチャレンジしよう!新しいものを拒否せずやってみよう!の精神で生きてる人ほど、脳機能の劣化が起きないので、感性の劣化も起きず人生をエンジョイしやすいです。
ドラクエ10で言えば、定期的に今までやってなかった遊び方を試してみることが大きいわけですね。また、自分には合ってなさそうと感じてやりもしないでいたことにも、挑戦してみる価値は大きいです。遊び方ひとつを意識してみるだけでも、長く楽しんで継続できるかに関係してきます。ゲームへの向き合い方は、そのまま他のことにも活かせますね。
私は、ゲームだけで言っても常に5本以上同時に遊んでいます。それも同じタイトルを継続しているだけではなく、毎年のように新作のゲームも遊ぶようにしています。何故かと言えば、既存のタイトルをより楽しむためにも、新しい刺激を取り入れることが重要だからです。新しいゲームをやることで、既存のゲームの良い部分も具体的にわかってくるし。新鮮な刺激のおかげで、脳機能の劣化も防げて一石二鳥。他にも多趣味なので、ゲーム以外も色々やってます。それだけではなく、毎年のように何かしら新しい試みもしています。
私ほどゲームを楽しんでる人間はそういないだろうな、とめちゃくちゃ自信がありますね。ゲームを楽しむなんて一見単純そうなことでも、突き詰めてみると案外奥深いものです。