今までの経験で私が学んだのは、人間関係において一番強いのがこれ。ニーズに応えられる人には、人が集まる、頼りにされる、信用を得られるといったわかりやすい成果を挙げやすい。
相手のニーズに応えるとは、即ちコミュニケーションを取る意欲が高いということです。相手と意思疎通を図れる人、相手のことを考えられる人とも言い換えられるので、他人から信頼されやすいのは当然ですね。
コミュニケーションとは、一方通行で成り立つものではありません。ただ単に他人と会話をしていれば良い、というものではないのです。表面上は同じことをしていても、一方的に自分が話してるだけなのと、相手の反応を引き出し相互にやり取りをしているのでは、全く性質が異なります。前者はただの壁打ちで、極論、話す相手は誰でもいいわけ。後者は、その会話はその人としか成り立たないわけで、唯一無二です。
相手のニーズに応えるためには、以下の3点が重要です。それぞれ段階が違っていて、全部必要ですが上から順に優先度が違います。
・全体の構造を捉えて何のための会話なのかを把握する
・相手の視点や視座を把握する
・相手の期待や興味を把握する
順に解説していくと、まず必要なのは全体の構造化です。これは何のための会話なのか、やり取りなのか。そこをはっきりさせなければ、その後に続くものが全て的外れになってしまう恐れが高いからです。
例えば、相手は仕事終わりで見るからに疲れていて、リラックスしたい、ストレス発散したいという意図で、私と会話をしていると推測できる。
ここを押さえているだけで、では相手のためになるのは何か?と考えた時に、小難しい話をしないとか、負担になりそうなことは言わないとか、そういう会話の方向性がすぐに浮かんできます。疲れていても支障なく出来る軽い内容に努めるのが、まずは最優先事項であると。
次に、相手の視点や視座を把握することです。人の数だけ好き嫌いがあれば、考え方や解釈の仕方に価値観も異なります。相手はどういう視座で物事を見ているのか、相手はどういう視点に着目して物事を語っているのか。そこがわからなければ、相手と同じビジョンを共有することは難しいからです。
例えば、疲れている時の会話で欲するものが、ストレス発散のため愚痴メインの人がいれば、ユーモアやウィットに富んだ話題で笑い合いたい人もいるし。そして、そのユーモアひとつとっても、どういう種類の笑いが好きなのかは人によって異なります。
相手の視座を理解して、相手と同じ目線に立つ。相手の視点を理解して、相手と同じ部分に着眼点を置く。これらが出来なければ、相手のニーズにドンピシャで応えることは難しいです。
これらを押さえていれば、相手が今の会話に求めていることがわかります。笑い合いたいのだなとわかれば、じゃあ面白い話をしようとなりますし。何が相手にとって面白いのか?を考えれば、相手が好きなのは何なのか?を考えれば自然とわかります。
最後は、相手の期待や興味を把握するです。これはもうシンプルに、具体的に何をするのか?の段階です。まず全体像を捉えて、どういう方向性なのかを見定める。次に相手の視座や視点を把握することで、相手が何を求めているのかを理解する。最後に、相手の興味や期待を把握することで、具体的に何をしたらいいかがわかる。相手のニーズに応えるとは、この三段階によって成り立っています。
例えば、自分に持ちネタの鉄板ギャグがあったとしましょう。そして、相手はそれでよく笑ってくれている。であれば、今回もそれで定番の笑いを求めている可能性が高いとなる。何をするべきかと言えば、とりあえずそれをぶちかますとこからだよね!と。
相手が疲れていて、癒しを求めに私へ話しかけてきた可能性が高い→相手は疲れている時に笑うことがストレス発散になる人で、特に自虐ネタが好きな人である→私には持ちネタのとっておき自虐ネタがある→んじゃあいっちょかましたるぞ~!
まとめるとこういう感じ。実際には、更に相手の処理能力だとか会話速度だとか、好きな言葉遣いや間の取り方に抑揚だとか、細部にこだわればどんどん気にする必要のあることは多いですが、大まかに分ければこの三段階ですね。
ついでに、これは豆知識で私がよく実践していることですが、人間って自分と同じ言葉遣いをする人に共感や仲間意識を覚えやすい生き物なんです。相手と同じ語句や表現に語末。それらを意識して反芻するかの如く合わせてあげるだけで、喜ばれることは多いです。簡単な上に効果的なのでおすすめです。
ここまで書いてよく分かったと思いますが、とても面倒くさいし労力もいります。常にこれを他人に提供するなんて無理難題です。私は、あえて空気を読まない事が多いタイプ。