ついに、この三連休でワールドカップが終わります。長いようで短いようで、この1ヶ月間は本当にあっという間でした。毎日6位間以上サッカーを見ては、考察感想予想などにも更に数時間かけて満喫して。サッカー一色の時を過ごしてました。私は、人生で一番の楽しみがワールドカップと断言出来るくらい思い入れがあるので、この一ヶ月はまさに夢見心地でしたね。
さて、その間にドラクエ10でもアプデが来て、新しいバージョンが始まりました。新職やら新ストーリーやらレベル解放やら色々来たわけですが、私は全く新しい要素はやっていません。やったのはカイザーの職クエくらいですね。
何故やってないのか?と言えば、ワールドカップで毎日が満ち足りていたからです。
良い試合を見たら、感想や考察しながら余韻に何時間でも浸る。何度も見返して、ここが分岐点だったんだとか、ここが痺れたなあとか、じっくり楽しむ。ワールドカップの期間中は絶えずそんな日々を過ごしていたので、他に目新しい何かは、私の生活には必要がなかったんです。
ドラクエにインしても、デルメゼやったり、防衛軍やったり、フレンドやチムメンとチャットしたり、日課や週課したり。特に新しい試みはやらずに、既存の楽しみだけ細々と続けてました。
だって、もったいないでしょう?新しいストーリーなんて楽しめるに決まってる。新しい職を育てて使うのなんてワクワクするに決まってる。レベル上げだって強くなって面白いし。
絶対に自分は楽しめるのがわかっている。そんなことを、どうしてワールドカップだけで充実し切ってる日々の中で、同時に消化する必要があるのでしょうか。
私が好きなサッカー選手に、ダビド・シルバという選手がいます。マンチェスターシティで長く活躍した選手で、無敵艦隊と称され2008年から2012年まで世界最強に君臨したスペイン代表の一員でもあります。
小柄なのにフィジカルに優れていて、全然ボールを奪われない。スピードに秀でているわけではないのに、スペースを見つける能力が抜群で相手に捕まらない。一瞬でターンして、相手を置き去りにする。ポケットへの侵入が神がかっていて、あっという間に得点やアシストをする。スペースと時間を支配し、魔術師の異名を持った名選手です。
サッカーには、パウサという技術があります。スペイン語で休止を意味する言葉です。あえて攻撃やパスを遅らせて、味方の上がりを待ったり、味方がフリーになるのを待ったりして、有利に試合を進めるための技術です。シルバは世界中の誰よりもこのパウサを極めていた選手で、それ故に魔術師と呼ばれていました。
そんなシルバが、キャリアの晩年に日本代表の久保建英と共闘した時、彼に送った言葉は「スピードを落とせ、そこには必ずスペースがある」。
まだ若く、ボールを持てば一目散に相手ゴールに迫っていく。がむしゃらに突撃することの目立っていた久保選手に、お前に必要なのは急ぐことじゃない。もっと周りを見て、時間とスペースを見つけろと。この金言をシルバからもらった久保選手は、一気に日本代表が誇るチャンスメイカーになりました。
わかりますか?人生もサッカーと同じなんです。既に楽しみが溢れている日々に、更なる楽しみは必要ない。生きていれば、どうしたって嫌なことは起こります。そういう時に、そういえば楽しみに取っておいたことがあるんだったと。それだけで、大抵の嫌なこと辛いこと悲しいことはすぐに忘れられます。
デートとか友達と遊ぶとか、自分だけの都合じゃ出来ないからその日のうちにやるしかないことは多いですけど。漫画の新刊を読んだり、新作のゲームを遊んだり、ゲームのアプデ内容を遊んだり。それって、別に今すぐやる必要があるかって言ったら、あるわけないですよね。
今日は良いことがあって満ち足りている。そう感じる時は、その余韻に一日中浸っておけば良いんです。他の楽しみは明日以降に取っておいて、必要な時に必要な分だけ解放していけば良い。そうやって楽しみのストックを自分自身の中に蓄えておくことで、毎日が楽しく充実して過ごせるってワケ。
生き急ぐ必要なんてどこにもない。人生はパウサと一緒です。あえて、やらない。あえて、出し惜しみする。そこに活路が見出せる。
ワールドカップが終わったら、今度はドラクエ10でやっていなかった新要素を楽しめる日々が私には待っている。どうして楽しくないと言えようか。
幸せに過ごすコツなんて、蓋を開けてみれば、ちょっとしたひと工夫に集約されていることがほとんどです。楽しみの小出し、おすすめしておきます。