……………。
ベロリ……。
ベロベロ……。
ベロニャーゴ……。
……うっぷ!
クサッ!!
くっさーッ!!
目を覚ますとそこにはモリズニャンがこちらを見ていた。
大きな猫がこちらを見下ろし口を開く。
『……おい、なかなかやるニャ。さっきのはミャルジよりも鋭かったニャ。
まぁ、俺様には遠く及ばんがなッ!!』
どうやら、勝負には負けてしまったらしい。
モリズニャンには申し訳ないことをしてしまったなぁ………。
『でもまぁ、アレだ。さっきの攻撃は完全にネコのそれだったニャ。』
『今回だけは謁見を許してやるニャ。み、認めたわけじゃ無いからニャ!』
そう言うと、大きな猫は足元もおぼつかない様子で巨体を揺らしながら、私が入ってきた扉から出て行った。
なんてこった。
こんな体じゃ、奥にいるさらに大きな猫に実力を示せそうも無い。
やっとの思いで立ち上がる。
………せめて、キャット・マンマーにモリズニャンの猫島の出入りだけでも認めて頂かないと………。
「すいません。大変無礼なお話なのですが、キャット・マンマー様に一つだけ、許して頂きたいことがあります。」
『……なんじゃ、もうしてみよ。』
さすが側近だ、全てを見透かすような眼光。何者をも通さない大きな体。
「私のお供のモリズニャンが、猫島に来ることをお許し下さいと。そうキャット・マンマー様にお伝え出来ませんでしょうか。」
『なにを言っておるのじゃ、キャット・マンマーとはわらわのこと。』
…………。
………。
「………えーっと、すいません。もう一度……。」
『わらわがキャット・マンマーぞ。』
………!?
あれ?キャット・マンマーって猫界を治める絶世の美女じゃないの。
え!?巨猫がマンマーで!?絶世の美女が巨猫!?
えっ!?ちょ!巨美女がママン!?
すてーーーーーーん!
再び目の前が白くなった。
数日後、目を覚ました私は体力の限界だったということにして、
改めてマンマーから2人ともの猫島の出入りの許可を頂くことが出来た。
どうやら、マンマーいわく、私の中にプリズニャンとしての血が通い始めているらしい。
絶世の美女は居なかったけど、文字通り懐のでかいママに会うことができてよかった。
ありがとうモリズニャン。
これからもよろしくね!
おわり
スペシャルサンクス
さなっぺ
ラテオス
ますお
そして、日誌を見てくださった皆様と
応援をしてくださった皆様。
本当にありがとうございました!!!
皆様のおかげで無事決勝戦に行くことができました!!
これからも変わらぬ応援をよろしくお願い致します!!
現在プリズニャンコスでコンテストに登録中です!
皆様の応援お待ち致しております!!!