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紅蓮の羅刹王

マユラ

[マユラ]

キャラID
: HF944-321
種 族
: オーガ
性 別
: 女
職 業
: 武闘家
レベル
: 138

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マユラの冒険日誌

2026-03-17 19:04:16.0 2026-03-18 00:44:48.0テーマ:その他

ウェナの碧い海と蒼穹の執事

8 新・魔装展開、ウェナブルー!①

「――セバス」
 体勢を立て直し、フォトンサーベルを片手に一定の間合いを保つ黒騎士が、電子音声で微かに呟く。無機質であるはずのそれは何処か哀愁を感じさせながらも、黄昏の風と共に西へ流れていった。
「ディザイアの発展型……いや、新手の魔装操者か? 戦団の手の者には違いありませんがね」
 機甲戦団ガイデスが有するカスタムキラーマシン、ディザイア。対峙する黒騎士と酷似する黒と緑の配色や質感が記憶の中でリンクし、戦団時代にディザイアの戦闘能力を間近で存分に見てきたセバスが、黒騎士への警戒を最大限まで引き上げる。
(ディザイア、ね……)
 少し顔色の悪いエリミリアが何かを思料する中、セバスが視界の中で油断なく黒騎士を捉えながら、
「下がっていてください。回復はできそうですか?」
「魔女の辞書に回復呪文という文字はない!」
「分かりました。どうか、無理はなさらずに」
 堂々と言い放つ魔女を気遣う執事。その視線の先では黒騎士が低い姿勢で剣を構えており、生身で斬撃を受ければひとたまりもない――にもかかわらず、セバスは未だ魔装展開しようとはしなかった。
「ええ、このままでもご心配なさいませんよう」
 セバスの無謀とも取れる一言でスイッチが入ったかのように、黒騎士が低い姿勢のまま突進する。
 ――相手は生身の丸腰であり、防御は実質不可能。仮に回避しようものなら、その時は素通しのエリミリアを狙えばいいだけだ。むしろ警戒すべきはその魔女の方だが、護衛を巻き込んでまで極大呪文を使うだろうか――答えはノー、だ。どう足掻いても、攻撃側の絶対的優位は揺るがない。
「――ノーリスクとでも、お考えですか?」
 斜め上段に薙ぎ払われたエメラルドの刃が胸を切り裂く寸前、セバスが刹那の見切りで剣を握る黒騎士の手首を掴み――そのまま相手の勢いを利用して石畳に轟音と共に叩きつける姿は、さながら達人の合気を見ているようであった。
「フッ……護身術は執事の嗜みでしてね」
 セバスの脳裏には、必殺のウェナブルー・アルシオンを極限まで引きつけ、完璧なカウンターを見せつけたマユラの姿が鮮明に映し出されていた。あの境地には到底及ばないものの、紅蓮の羅刹王が繰り出す拳と比べれば、まだ黒騎士の斬撃は『視える』領域であり――そして何よりも、あの斬撃はウェナブルー・クラッシュと全く同じ軌道を描いていた。
「ヒュー! やるぅ、セバスちゃん!」
 歓声を送るエリミリアだが、無論それだけでは終わらない。右手の魔力で杖を引き寄せ、今度こそ完全にとどめを刺そうと詠唱に入ろうとするが――
「かはっ……!?」
 掴んだ杖を再び取り落とした右手が、いつの間にか紫色に変色していることに気づくと同時に、エリミリアが激しく咳き込む。口の端からは血の筋が滴り落ち、彼女の体が猛毒に侵されていることは明らかであった。
(追加効果が猛毒とか、本っ当に面倒臭い……!)
 即座に魔力を斬られた傷に集中させ、深い闇色の波動が患部を覆う。体内を敢えて暗黒の力で蝕むことで猛毒の効果と戦わせ、その進行を止めたエリミリアだが、この状態では呪文どころではない。
「無茶です! 早く何処かで治療を!」
 猛毒の追加効果――見切りを誤っていたらと思うと、今更ながらセバスの背筋を冷や汗が伝う。しかしそれよりも心配なのは、実際にそれを受けているエリミリアである。割れた石畳からは黒騎士が起き上がろうとしており、予断を許さない状況で魔女へ視線を送るも、
「私は大丈夫……それより、気をつけて……」
 体内で暗黒魔力が猛毒と激しい戦いを繰り広げている中、辛うじて声を絞り出すエリミリア。少しでも早くこの戦いを終わらせる――セバスがやるべきことは、ただ一つであった。
「魔装展開!」
 蒼穹の波動が全身に満ち溢れ、その中心に具現化された魔晶核が生命の煌めきを放つ時――拳に宿る闘竜が咆哮を上げ、進化を遂げた魔装が顕現する。
「これは――」
 頭部をスパークさせながら立ち上がった黒騎士が思わず電子音声を発し、羽織る上着を握り締めて息を荒げていたエリミリアもまた、新たなる魔装から目が離せずにいた。
(まさか、物理的に成長させて来るとは……ね)
 立ち上がることもままならない状態でありながら、その瞳は次の展開を見逃すまいと好奇心の輝きに満ちており、心なしか顔色が少し良くなってきたようにすら感じる。

〜8 新・魔装展開、ウェナブルー!②へ続く〜
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