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紅蓮の羅刹王

マユラ

[マユラ]

キャラID
: HF944-321
種 族
: オーガ
性 別
: 女
職 業
: 武闘家
レベル
: 140

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マユラの冒険日誌

2026-04-19 18:12:23.0 テーマ:その他

ウェナの碧い海と蒼穹の執事

13 忍び寄る脅威③

(これは……毒蛾の粉か!)
 弱った体に残された僅かな力も入らず、その場で倒れ伏すゼーエン。それを支えていたゴーリキも膝をつき、体をガクガクと震わせている。
「なんでえこれは、体が……!?」
 麻痺の効果を引き起こす毒蛾の粉を浴びせてきた頭巾の男が、全く動けないゼーエンの体を巨大な袋に手早く詰め込んで連れ去ろうとした時、
「待ちやがれ、てめえ……!」
 驚いた頭巾の男が振り向くと、そこには足を震わせながら立ち上がってくるゴーリキの姿があった。
「ヒッ、何故動ける……!?」
「体だけは丈夫でなぁ、これでも食らえ!」
 ふらつきながらも唸りを上げるゴーリキの剛腕ストレートを何とかかわし、頭巾の男が慌てて懐から短剣を抜く。それを油断なく構えつつも、動けないゼーエンをかばうように立ちはだかるゴーリキを前に、男は明らかにうろたえる様子を見せていた。
「何なんだこいつは、ヒッ、予定にないぞ……!?」
 じりじりとにじり寄るゴーリキに気圧され、頭巾男が思わず顔色を変えて後ずさる。――その時、
「貴様、何をしている!」
 黒いマントの魔法戦士――レゼールがゼーエン達の背後から姿を現し、聖銀のレイピアを抜き放ってゴーリキと頭巾の男の間に割って入る。思わぬ増援にもはや勝ち目なしと判断したのか、慌てて袋を担いで脱兎の如く逃げ出す頭巾の男。だが、それをみすみす見逃す魔法戦士団のエリートではない。
「ありがてえ、魔法戦士の旦那!」
「うむ、そなたはゼーエンを頼む!」
 そのまま頭巾の男を追うレゼールの姿に安心したのか、ゴーリキが再び膝をつきかけるも、気合いで奮い立たせてゼーエンを抱え起こす。
「ゼーエンの旦那、しっかりしてくだせえ!」
 そこへ騒ぎを聞きつけたセバスが駆けつけ、その後ろから本調子ではないレミエルと、そのペースに合わせてやって来たエリミリアが顔を出す。
「これは一体……とにかく、ゼーエンを控え室まで運びましょう。ゴーリキさん、大丈夫ですか?」
「俺なら平気でさぁ、それよりゼーエンの旦那を!」
 未だ麻痺から醒めやらぬゼーエンの体を、ゴーリキと協力して控え室へと運び込むセバス。エリミリアはレミエルと顔を見合わせながら、とにかく男性陣の後へと続くのであった……。

「ベホイミとキアリクかけましたんで、とりあえずは大丈夫だと思いますよ。ただ元のダメージが大きいので、これ以上は私じゃどうしようもないですね。じゃ、そういうことで」
 ベッドで横たわるゼーエンに回復呪文と麻痺状態からの治療呪文をかけ、救護室の僧侶であるエルフの女性が控え室からドライに立ち去る。キアリクで持ち直したゴーリキから事の次第を聞かされた一同の中で最初に口を開いたのは、意外にもベッドからゆっくりと身を起こしたゼーエンであった。
「……魔物商人、だな。何処かで噂を聞きつけたのか、俺を始末に来たんだろうさ」
「なんで魔物商人がクソイケメンを狙うんだよ」
 事情を知らないレミエルが訝しがるも、何故か誇らしげなゴーリキから、
「へへへ、ゼーエンの旦那は何を隠そう機甲戦団ガイデスの幹部でいらっしゃるんですぜ。そして、俺はその一の子分ってわけでさぁ」
「へー、クソイケメンがね〜。だったらあたしでも務まるんじゃねーの?」
「お嬢は飽きっぽいから無理でしょ〜」
 一応は機甲戦団と魔物商人の関係性を理解しているレミエルが小馬鹿にしたように煽り、即座に突っ込むエリミリア。ここでセバスが金縁眼鏡の位置を直しつつ、これまでの情報から考察をまとめる。
(魔物商人の襲撃……レゼールさんから得た取引の情報に関わりがあると見て間違いないでしょう。だが、今それを口にするのは得策ではない)
 戦団幹部のゼーエンに対して、こちらが情報を掴んでいることを知られるわけにはいかない。例え個としてはその実力を認め合う部分があったとしても、機甲戦団ガイデスは忌まわしき過去にして、未来のために倒すべき組織なのだ。
 そして、それはゼーエンとて同様である。明日の取り引きの情報についてはシキョウが捕らえた魔物商人から裏付けも得ており、自身が狙われたのはそれが関係していると考えていた。が、それを組織の裏切り者であるセバスの前で口にするはずもなく、幹部の一人として今後の方針をただ冷静に思案していた。
 そして――不意にノックの音が響き、頭巾の男を追っていたレゼールが重い足取りで控え室の扉を開く。彼は室内を見回した後、沈痛な面持ちで目を伏せながら、
「すまない、追い詰めたところを毒蛾の粉にやられてしまった……面目次第もない」
 椅子に深く座り、不甲斐ないとばかりに肩を落とすレゼール。何とか自力で動けるようになるまでに時間を要したのか、その姿は酷く憔悴しているように見えた。

〜13 忍び寄る脅威④へ続く〜
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