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紅蓮の羅刹王

マユラ

[マユラ]

キャラID
: HF944-321
種 族
: オーガ
性 別
: 女
職 業
: 武闘家
レベル
: 140

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マユラの冒険日誌

2026-04-27 20:22:13.0 テーマ:その他

ウェナの碧い海と蒼穹の執事

15 魔導戦艦バルデアス②

「しっかし何だここは、えらく臭ェなァ……まァいい、セバスさんよォ」
 未だに漂い続ける腐ったような臭いに面の向こうで顔をしかめつつ、シキョウがセバスへと向き直る。油断なく構えるウェナブルーだが、今のところシキョウが何かを仕掛けてくる様子は見られない。
「ここはマジンガ隊にしばし任せて、お前さんには少しこっちに来てもらう。嫌だと言えば、この場に居る全員を殺す」
 殺気こそ感じないものの、有無を言わさぬその凄みをセバスは嫌というほど知っている。何より――目の前に居るシキョウという男は、それを実行できるだけの力を有しているということも。
「勝手なことを! ハァァッ!」
 レゼールが放つ高速の刺突をあっさりと奇剣で捌きつつ、空いた左手で印を描いて黒いモーモンを召喚するシキョウ。ふわふわと浮いているその黒いモーモンは恐ろしい形相で牙を剥き、敵だと見なしているレゼールを威嚇している。
「いらねェことをするんなら、このツクモモンがお前さんの首筋を噛みちぎるぜェ。で……どうする、セバスさんよォ」
 ツクモモンと呼ばれた黒いモーモンをよそに、再びシキョウがセバスへと問う。場の状況を鑑み、セバスが一つの条件を提示する。
「私がそちらへ行くのなら、残される彼らの無事は保証してもらいたい」
「連中次第だなァ。こいつらが余計な手出しさえしなけりゃ、あの獣どもはマジンガ隊が制圧してくれるだろうぜェ」
 それを聞いたセバスが、ツクモモンに睨まれているレゼールへ歩み寄る。同じ目的の同志である彼を、今この場でむざむざと失うわけにはいかない。
「レゼールさん、どうかあのキラーマジンガ達とは事を構えないでください。戦団の狙いが大空洞の魔物商人である以上、私も何とかしてそちらに戻ります。それまでは、どうか命を大事に」
 逡巡の色を見せるレゼールだが、やがて諦めたように頷く。己のことはともかく、協力してくれている魔法戦士や衛士達のことを考えると、やはり強攻策には踏み切れないのであろうか。
「……分かりました、今はここで戦局を見守ることにします。この場で大空洞を見張り、何か動きがあった時には対処するつもりです」
 その言葉にひとまずは安心したセバスが、奇しくも古巣である戦団によって助けられた戦場を再び見やる。数の上では不利でありながらも、キラーマジンガを筆頭に攻め続ける三体の殺戮機械は、残ったダークパンサーの群れを相手に戦線を押し上げるほどの圧倒的パワーを見せつけていた。
(やはりマスター・メギウスの技術力、そして魔物商人に対する執念は凄まじいものがある。あの戦力にシキョウまでもが敵に回れば、レゼールさん達は絶対に無事では済まない)
「考えごとはそこまでにしなァ、行くぜ?」
 シキョウに思考を中断されたセバスの足元から無数の黒い手が現れ、それを召喚したシキョウ共々地面へと引きずり込む。想像を遥かに超える恐るべき戦場を前に、ヴェリナードからの派遣メンバーがただ呆然とする中、ただ一人聖銀のレイピアを眼前に掲げて眉間に力を込めるレゼール。
「さて……ここからが正念場、というわけか」

 シキョウの〈影渡り〉によって魔装展開中のセバスが連れて来られたのは、魔導戦艦バルデアスの甲板であった。恐らくはゲルト海峡の近海に停泊しているものと思われるが、墨汁がどろりと溶け込んだような闇夜の海原からそれを窺い知ることはできない。
「ここも久しぶりだろ? 存分に懐かしんでくれと言いたいところだがな、俺らもそこまで暇じゃねェんだ。勝手は知ってるだろうが、大人しくついて来な」
 そう言うシキョウからは、いつもの飄々とした調子は感じられない。セバスも元同僚に関しては十分に把握しており、今の彼を相手に事を構えれば、どちらかが死ぬことになるとも理解していた。
「ホールまで影渡りで連れて行ってくれてもいいのですがね」
「勘弁しろよ、長距離の後は結構疲れんだよ」
 共に戦団で戦っていた頃を思わせる、何気ないセバスとシキョウの会話。敵には一切の容赦なく残虐性を見せるシキョウではあるものの、戦団幹部時代には信頼して背中を任せられる男であったことは間違いない。セバスから見れば忌まわしき戦友とも言うべき奇妙な関係性は、袂を分かった今も完全には失われてはいなかった。

〜15 魔導戦艦バルデアス③へ続く〜
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