格闘一筋で、駆け抜けて来たこの一年――
全速力だったから、あっという間なのも当然ね。
そんな中、ヤーンとの出会いには胸をときめかせたわ。
彼もまた、己が拳のみを信じる格闘家。彼がいざなう先には
果たしてどんな試練が待っているのか――それを励みに、私は鍛え続けた。
――そして、一度は彼に勝てた。でも……
私が歩む武道は、これで終わったわけじゃない。
一年という節目に彼と同じ道着を纏った今こそ、振り返るに相応しい時。

「自分と闘いたければ、まずはこいつに勝ってみろ」
そう言ったヤーンの眼前で、彼に恥じる戦いは出来ない。
だから、今回は一対一での立ち合いに臨み――私の信念、貫き通したのだわ。

――そして、再会の時。
拳を重ね続けた一年間、それを語るのは拳のみ。

骨が軋み、筋肉が躍動するこの瞬間――
私達が確かな生を実感出来る、至高の一時。

やがて、舞台は最高潮を迎え――
約束の一撃で、幕を閉じるに至ったのだわ。
……ここまでが、私の一年間の凝縮。
軌跡を口で語るより、きっとこちらの方が伝わると思う。
今までもそうだし、私はこれからも変わらない。この拳に誓うわ。