はじめに
お題ドレア、第十弾です。
あくまで、物語のキャラをイメージしたドレアをしてみようというものです。
ベースとなる物語、セリフに多少改変があるでしょうが、温かい目で見てやってくださいww
今回は参加型の企画で色々な方に出演して頂きました。
むかしむかし、粉ひきが三人の息子を残して死んでしまいました。
粉ひきは貧乏でしたから、財産といったら水車小屋と、ロバと、ネコが一匹だけです。
その中から一番上の息子が水車小屋をもらい、二番目の息子がロバをもらい、三番目の息子がネコをもらいました。
「あぁネコなんてもらっても、なんの役にもたちやしない。お金もなしに、どうやって暮らしていけばいいのかなあ」
三番目の息子がグチをこぼすと、ネコがいいました。
「ご主人さま。まあ、そういわないで。わたしに長ぐつを一足作ってください。そうしたら、必ずお役に立ってみせますから」
三番目の息子はしかたなしに、いわれた物を作ってやりました。
「わあ、すてき、すてき。ありがとう」
ネコはピカピカの長ぐつをはいて、大喜びです。
さっそく猫は出かけて行きました。
実はこの国の王さまはウサギが大好物で、ネコはウサギを捕まえにいったのです。
しかしウサギはなかなか見つかりません。
探しているとようやく1匹のウサギが寝ているのを見つけました。
「zzz・・・。カメさんはのろまだなぁ。・・・zzz」
「あまりおいしそうじゃないウサギだけどまあいいか。」
ネコはぐっすりと寝ているウサギを捕まえ、王様に献上することにしました。
お城へ行ってネコは
「このウサギはわたくしの主人、オガオ公爵からの、おくり物でございます。」
と伝えました。
そうすると1人の男が出てきて、
「なんておいしそうなウサギなのかしら。好みドストライクよ❤」
ネコが不審がって謎の男を見ていると、
兵士「王様、民の前でその言葉遣いはお控えください・・・・」
王様「だってこんなワイルドなウサギは初めてよ。興奮しちゃうじゃない。」
ネコ「え、この黒ずくめが王様!?というかあっち方面の方じゃ・・・。
というか王様のウサギ好きって、こういう意味だったのか。
ウサギさん、なんか・・・ごめんね。」
ひとしきり興奮し終えた王様はネコに言いました。
「ネコよ、御苦労であった。これからお礼にでかけるから、そう、お伝えしてくれ。」
それを聞いたネコは、急いで家ヘもどってきました。
「ご主人さま川の中へ入って、おぼれるまねをするのです。さあ、早く。」
そう言うと、ネコはありったけの声で、
「たいへん! たいヘん! オガオ公爵様がおぼれそうだ!
おまけにドロボウに服を盗まれた!助けてください!助けてください!」
王様はそれを聞いてビックリ。
「早く助けてさしあげろ。あと公爵殿のおめしになる服を探してこい。」
王様に助けてもらった三男はお礼を言いました。
王様「あら、オガオ公爵様もなかなかいい男じゃないの❤」
兵士「王様、また言葉遣いが出ております・・・。」
ネコはご主人様が助けられている間に奥の大きな屋敷に向かっていました。
「これが噂の魔法使いのお屋敷だな。よしよし、ここをご主人さまの物にしてやろう。」
ネコはそう言うと屋敷の中に入って行きました。
後編へつづく