今まで家庭の事なんてしたことがない私。
食事はほぼ戦場だった。
趣味はと聞かれることが一番苦痛だった。
近衛隊をやめ、初めて作った料理
ポップコーンの納豆かけ
味覚が行方不明になっちまった。
まさに自分が女子力零式だったことを痛感した瞬間だった。
胃袋の暴動を抑えるためにどんなに苦労したことか。

グレンでメイドを雇った。
妹と同じ名前だったという事だけで採用した。
料理も洗濯も掃除も紅茶を飲むのも完璧だった。
非常に細かいところまで気が利いて良い姑になること間違いなしの子だ。
なぜこの時に気づかなかったんだろう。
なぜこの時に私もついていくと言わなかったんだろう。
カクテル「レンドアで毛糸買ってきますねー。楽しみにしていてください!
お揃いの毛糸の帽子編んじゃいます!」
私 「これが女子力MAX!?」
これが最後の会話だった。