ここはとある学園。
傘係りの私は雨の日は早く学園へ来ることにしている。
体育館シューズに履き替えようとゲタ箱を開けると一通の手紙が見つかる。
「ななじさんじゅっぶんにおくじょうにてまつ」 送り主の名前はない。
ひらがなのみの文章だ。おまけに
「ぷ」なのか「ぶ」なのかの区別がつかない。
ふむ。私が遅刻したら送り主は待ちぼうけを食らっていたのかな?と
ひとりニヤニヤしながら屋上へ行った。
この頃オガ娘集会に行かないので、しうしうさんやうにさん率いる
凶悪グループ「会心組」が私にヤキ(死語)を入れようとしているのか。
こえええ。
ドアを開けると裕子先生が立っていた。
ま、まさか! 東京受胎!
目を凝らしてみると人違いであった。
あぶなく私自身が悪魔にされるところだった。
私の目の前に立っている生徒に見覚えはない。ってか制服着てないし。
私をジッとみている。脳に直接語り掛けてくる。
「私はテ・ザ・・星の・レサ」
と聞こえたのだが、どうやら聞き間違いらしい。
昨日徹夜で見た「さらば宇宙戦○艦ヤマト 愛の戦士たち」を
見た影響かもしれない。
ついに白色彗星に乗り込むときが来たと思った私の期待は裏切られた。
目を閉じて集中して聞いてみる。
だめだ、目を閉じると忠誠のチョーカー理論値のことを考えてしまう。
思い切って「普通にしゃべっておくれ」と言ってみた。
彼女は頷き喋りだした。(最初から普通にしゃべれよ!と思った。)
要約すると彼女はアアレフガルドと言うところから来たらしい。
今の彼女は思念から生まれた虚像であった。
どこかの牢獄に閉じ込められているらしい。
目の前に青白い魔法陣が現れる。ほお!旅人の扉か!
私にアレフガルドに来いというのだな。こういった展開は大好きだ。
よし!行こうではないか!がしかし。もし行ったとしても授業が・・・。
出席日数ギリギリで赤点ギリギリの私としては今年はほぼ毎日出席
しないと非常に大変なことになってしまう。
私は彼女にそう伝えると苦笑いし、お腹のポケットから
鼻の所が赤い人形を取り出し私に渡した。鼻を押してみるとまさに私!?
のコピーが目の前に現れる。がしかし、
所詮私のコピーである。授業に出るはずもなく・・・・。
性格を変えておくれと懇願すると苦笑い(2回も)し、うなずいた。
これで行ける!冒険へ!スカスカのこの世界を脱出できる!
この旅人の扉の向こうの世界は
2時間で強制返還されるらしい。1日2時間か。
・・・・土日は宿題をすれば少し長く居れるらしい。
なるほど、平日は嫌いな授業のときに行けばいいか。
そして私はその扉からその先にある
アストルティアで忘れ去られた「冒険という名の世界」へダイブした。
真っ暗だ。脳に言葉が響く。「なまえをいいなさい」(ひらがなだ・・)
んと、「ウォッカ」と。・・・。なぜか「おっか」になった。
どうやら認識が甘いらしい。
突然目の前が明るくなり、なおっさんが偉そうに椅子に座ってる。
「おお、ゆうしゃよ! うんたらこんたら」
・・・。
言葉がドットすぎてよくわからないので適当に
「はい」「はい」と答えた。
銅の剣と銅の鎧とやくそうを貰ったのもつかの間、オッサンの部屋から
放り出された。
わかる!わかるぞ!城下町の人に話をするのだな!
ヒントはここにある!決して攻略サイトにあるのではない!
タラララララララ~ン♪
一通り話をし・・・。いかん!時間を食いすぎた!40分経過している!
とりあえず外に出てスライムをプチプチとやっつける。
レベル3になったらしい。なんだ?レベル3って。と思ってると突然
「時間よ!もうやめなさい!」という言葉が聞こえた。
それと同時に
「がやねらしきるちべぽひだむびくすあおじじめけえうにこ」
という文字が私の目の前に浮かんだ。
反射的にメモを取ったが、やばい!文字が滲んで
「ぼ」なのか「ぽ」なのかわからん!
突然目の前が白くなり見慣れた屋上に私はいた。
2時間たったのか・・。はやいな。
パーマ○ンバッジみたいなもので人形を呼び出し入れ替わる。
教室へ行くとあたりが騒然としている。
クラスメイトが語り掛けてきた。
「ウォッカすごいぢゃん!やればできる子だったのね!」
・・・・。嫌な予感しかしない。。。。
次回予告
「ええ!?初めからかよ!・・ってか数学のテスト100点だし!」