ディアナの冒険日誌

皆さまこんにちは。
コロナウイルスによる自粛で疲労が溜まっている方も多いと思われます。
私もテレワークの影響で、本来やる必要のない仕事まで回ってきて残業が続いています。
早く収束してほしいですね。 さて今回のドレアは中国の民族衣装のひとつ「漢服」です。
はあ？中国？名前も聞きたくないよ！という方もいらっしゃるかもしれませんが、騒動と文化は切り離してみていただければと思います。
綺麗なものは万国共通、残すべきものだと思いますので。

さてさて中国の民族衣装ってチャイナドレスじゃないの？と思う方もいらっしゃるでしょう。たしかに間違いというわけではありませんが、チャイナドレス自体も旗袍(チーパオ)と呼ばれる民族衣装から変化した服で、歴史自体は非常に短いものです。
今回参考にした漢服は非常に古く、紀元前26世紀の黄帝の「衣冠創製・垂衣而治」から始め、17世紀の明王朝の滅びまで、中断も無く実に4100年間(！)も続きました。
ドラマや仙女が着ている服をイメージすると良いかもしれません。
私が参考にしたものは唐の時代に着られた漢服です。 使用した服はキャロル姫ゆかたと丸小紋の袴です。
和服じゃん！と思われるでしょうが、そもそも和服自体この漢服に多大な影響を受けて誕生した服です。どちらもその国独自の美しさを持って発展していったものだと思います。
頭は牡丹の髪飾りです。中国の国花が牡丹なので、採用しました。
色は春らしく、緑系を中心に着色をしました。
中々爽やかな色合いになったと思います。 前述の通り漢服は非常に長い歴史を持っていますが、ずっと着られてきたわけではありません。
17世紀中盤、満州族が最後の漢民族王朝（明王朝）を倒し清王朝を立てた後「剃髮易服」を実行し、漢民族は満洲服を強制的に着用させられました。満州族は漢民族の装束文化を排除し、漢民族本来の服文化は厳しく禁じられました。

20世紀後半には、中国共産党は中華民国を台湾に追放して、中華人民共和国を建立しました。共産主義を全国に広まるため、共産党の特徴が濃い人民服を全国に推奨したのです。

このように、長い歴史の中で着用を禁じられるほどの扱いを受けていました。下手したら漢服自体もう着られることはないように思われましたが、2000年代に、「漢服復興運動」が起こり、復興の兆しが見え始め、2010年代以降TikTokの影響で、漢服はなんと中国の若い世代の普段着として着られるようになっているそうです。

美しいものは残したい、それは万国共通のものなんですね！
お隣さんは何かと世界を騒がす存在ではありますが、その文化は間違いなく世界に誇るものと思います。
民族衣装の美しさは世界でもトップクラスです。ドラクエでもこれくらい綺麗な服が登場しないないのかなぁと思ってます(￣∀￣) いかがでしたか？自粛疲れもあると思いますが、少しでも皆様の癒しになれば良いなと思い、今回のドレア日誌を書いてみました。

お互いあまり気を張りすぎないようにしましょう。でないと疲れきってしまいますから。

それではまた次回の日誌でお会いしましょう！