※ネタバレ注意
・ver7.4までのストーリー・クエスト・各種コンテンツ
・DQⅨ

【創造神から生じた者たち】
Ⅸでは創造神グランゼニスが生み出したり、彼自身から生じたとされる魔物が数多く登場します。
例えば、ラテーナが心を通わせた魔獣アルマトラ。もともとアルマトラはグランゼニスが人間を滅ぼすために生み出した存在で、同じ見た目のキマイラロードも同質の存在です(アルマトラはその1個体?)。
その他、白く巨大な鯨の魔物・オーシャンボーンは、グランゼニスが海を創った際に最初に生み出した最古の水棲生物とされています。
そして、特に重要な存在が『神の創りし竜から分かたれた3体』と『宝の地図の10の魔物』です。このうち後者については、次の記事で詳しく紹介します。
前者は光のグレイナル、闇のバルボロス、聖なる心のアギロゴスを指していて、「分かたれた」という表現からわかるように、もともと彼らは同一の存在だったようです。
グレイナルは、300年前にガナン帝国やバルボロスと戦ってバルボロスを倒し、「空の英雄」と呼ばれます。しかし、帝国とともに復活したバルボロスに敗れ、バルボロスが放った闇の火球からドミールの里を庇って最期を迎えました。
物語上はこれで退場だったのですが、エンディングにて彼のものと思しき空飛ぶ竜の影が映り、後述する宝の地図のボスの1体として再登場。
更にⅩの神話篇やver6.4ストーリーにて「聖竜グレイナル」として語られ、アストルティアに来ていたことが判明します。
なお、Ⅹでの情報は別のテーマの記事で合わせて紹介します。
次にバルボロスですが、300年前からガナン帝国に付き従い、主人公が帝国を滅ぼすと堕天使エルギオスに追従し、最後は主人公に敗れて退場します。
本編などの情報によれば1度は滅んだものの、300年前にゲルニック将軍がエルギオスから奪った天使の力を使って蘇らせ、帝国の下僕としたようです。
グレイナルと対になる悪しき竜として描かれていますが、復活したグレイナルと同じく戦闘後に世界樹の葉を落とします。世界樹=女神セレシアなので、創造神に創られた存在であることの示唆と言えます。
最後に聖なる心のアギロゴス。結論から言うと、以前の記事に登場した天の箱舟の運転士アギロその人であると考えられます。
ここで、宝の地図で再登場するグレイナルの台詞などからわかることをいくつか挙げます。
・上述の3体は元は1つの存在
・聖なる心が主人公を導き、闇と光を蘇らせた
・宝の地図のグレイナルはバルボロスの魂で蘇った
・幽閉されていたアギロゴスの魂も肉体へと戻った
これらは、
・アギロが主人公を導いたこと
・死んだグレイナルはバルボロスと1つになって蘇ったこと
・カデスの牢獄に囚われていたアギロが天の箱舟に戻ったこと
を意味してると考えるのが妥当そうです。
つまり、アギロと天の箱舟こそがアギロゴスの正体なのでしょう。
そして外伝作品であるモンスターズシリーズには、すばりアギロゴスという名のモンスターが登場。その姿は、天の箱舟と同じ金色の翼と大蛇のような下半身を持ったアギロのような顔の巨人。他2体と同じドラゴン系であり、それがアギロゴスとしての真の姿と考えられます。
【宝の地図の概要】
グランゼニスの設定に関わりがある、宝の地図という要素がⅨに存在します。
それはⅨにおけるやり込み用コンテンツで、フィールド上に隠された洞窟を、地図を頼りに探し出して探索するというものです。貴重な素材や装備を宝箱や最深部に潜むボスから入手でき、DSのすれ違い通信で地図を交換できるなど、Ⅸの目玉要素でした。
Ⅸのストーリークリア後の主人公は、宝の地図に潜む者たちから世界を守るという新たな使命を果たしていくことになり、それがこのコンテンツに挑む背景です。
なお、宝の地図の洞窟には歴代DQ作品のラスボス・裏ボスたちと戦える特別なものもあります。こちらについてはファンサービスとしての側面が強いと考えられるので、世界観的背景を考える意味は薄いでしょう。
次回は宝の地図のボスたちについて紹介しますが、そこから宝の地図の成り立ちや消えたグランゼニスの真相が見えてきます。