※ネタバレ注意
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・DQⅨ

【宝の地図のボス】
宝の地図の洞窟の最深部に潜むボスは下記の12体。
戦闘前の彼らの台詞や討伐モンスターリストの豆知識の内容には含みがあり、そこから彼らの正体がわかってきます。
では、彼らの概要を簡単にまとめます。
①黒竜丸
空駆ける死の黒馬。封印されたことを恨み、天空の宮殿は我が物と語る。地上の王を気取る失敗作の人間を滅ぼそうとする。かつては別の姿をしていた
②ハヌマーン
あらゆる生物の長所を合わせ持った神獣。かつては言葉を話せたが、封印されて時が流れ、喋り方も真の姿も忘れた
③スライムジェネラル
スライム軍団を率いる将軍。いなくなった9人の仲間を探している。挑戦者の命を糧に封印を打ち破り、世界を戦場に変えんとする
④Sキラーマシン
生物の血を動力にし、すべての生物を滅ぼそうとする殺人機械。天使も女神セレシアもその対象。世界が生まれるより前から存在してた
⑤イデアラゴン
すべてが謎に包まれた魔物。本と教鞭を持っている。宝の地図の洞窟がそれぞれ異なる姿なのは、“奴”の躊躇い、迷い、悔やむ心の有様を映しているからだと語る
⑥ブラッドナイト
血で染まった鎧に身を包み、馬を駆る騎士。鎧を染める血こそが本体で、それは神の血
⑦アトラス
封印される前は空の宮殿で暮らしていた巨人。言うことを聞かずに木となった者に怒っている
⑧怪力軍曹イボイノス
昔は神様で、一人娘と立派な宮殿に住んでいた。封印されてからは呑んだくれている。ゴレオン将軍の色違いの姿
⑨邪眼皇帝アウルート
邪眼を力の源とする魔物。己は暗闇から全てを妬む目、レパルドは破壊し滅ぼす腕、ハヌマーンは頭であり愚かさの結晶と述べる。更に、我ら10の魔はみな同じ存在で、封印される前の名は創造神グランゼニスであると語る。ゲルニック将軍の色違いの姿
⑩魔剣神レパルド
魔剣を振るう獣人。挑戦者の命を食らい封印を切り裂いて、世界に破壊と死をもたらそうとする。剣に眠るのは、創造神グランゼニスの心より切り捨てられ封印された力。ギュメイ将軍の色違いの姿
⑪破壊神フォロボス
魔空界という世界からやってきた魔神。かつて人間界を滅ぼそうとし、大賢者と呼ばれる人物に神の書に封じられた。その後封印を破り、神の書に封じられた他の魔物も解き放った。彼のいる洞窟の場所を記した宝の地図は神の書の1片だった。
⑫グレイナル
前回の記事の通り、バルボロスの魂と1つになって蘇ったとみられる。曰く、神が己の闇を封じた時バルボロスは滅び、弱りゆく光がグレイナルに歳を取らせた。光と闇が1つになって蘇り、アギロゴスの魂も肉体へ戻ったので、いずれ“あの方”も自由となるという
【己を封じた創造神】
上記の情報を総合すると、以下のようなことが推測されます。
・①~⑩の魔物たちは、もともと創造神グランゼニスの一部で、それぞれが創造神の身体の部位や心の闇の部分に対応している
・彼らは封印されており、それは神の書という書物に関係がある。異界から来た破壊神フォロボスも神の書に封じられたが、フォロボスは封印を破り、他の魔物も神の書から解放した。よって、宝の地図はこの神の書の一部である可能性がある
・ただ、①~⑩の魔物は宝の地図の洞窟に封じられたかのような口ぶりで、神の書の中にいたとするフォロボスの話とは齟齬がある。矛盾なく解釈するなら、肉体と精神が洞窟と神の書へ別々に封じられたとか
・グレイナルの発言から、創造神自ら己の闇を封印したと考えられる。闇とは妬み、破壊、愚かさといった悪しき部分の事を指している。本編でグレイナルが年老いていて、バルボロスが帝国に蘇らせられるまで1度滅んでいたのはこのためだった
・「神の創りし竜から分かたれた3体」のうち、グレイナルがバルボロスの魂と1つになって蘇り、アギロゴスの魂(アギロ)が肉体(天の箱舟)に戻ったことで、グランゼニスはいずれ自由となる(=復活する?)
グランゼニスがⅨ本編の時代で姿を消していたのは、エルギオスの波動に貫かれたからではなく、とうに自らを封印した後だったからと考えられます。
なお、黒竜丸、ハヌマーン、アトラスはⅩにおいて、不死の魔王ネロドスの配下・魔軍十二将の一員として登場しますが、Ⅸでの設定とはまるで違いますし、両作の彼らは無関係の別個体と考えるべきでしょう。
(アトラスは他にもネルゲル強の下僕や破壊篇でアトラスネオとしても登場しますが、これもそれぞれ別。また、魔軍十二将ではないですが、同じく魔法の迷宮にいるスライムジェネラルとSキラーマシンもⅨとは無関係でしょう)
そして次の記事は、グランゼニスが自身を封じた理由についての考察です。