※ネタバレ注意
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・DQⅨ

【封印の真相】
創造神グランゼニスはⅨ本編時代には己を封印しており、身体は10の魔物に分化して宝の地図の洞窟に、それらの魂ないし精神も宝の地図の元になったと思われる神の書に封じられていたようです。10の魔物はグランゼニスの悪しき部分の象徴であることも示されています。
また、宝の地図の洞窟には上記の10の魔物やグレイナルとは別に、魔空界なる世界から来た破壊神フォロボスもいます。
フォロボスはかつて世界を滅ぼそうとし、“大賢者”なる人物によって神の書に封じられた存在で、自らが封印を抜け出す際には、他の魔物たちも神の書から解放していました。
その大賢者は賢者の職業クエストで登場し、彼はガナン帝国城の本棚にあった神の書そのものでした。
曰く、人間だった彼は本になってフォロボスをその中に封じたそう。
ここで注目したいのは、グランゼニス由来の10の魔物とフォロボスはともに神の書に封印されていた、ということです。そして、その神の書はフォロボスを封じるために大賢者が姿を変えたもの。
つまり、10の魔物が封じられたのはフォロボス封印と同時期かそれ以降ということになります。
また、10の魔物の封印はグランゼニスの活動の休止を意味します。
“神”の書に姿を変えた大賢者。その書に己から生じた魔物たちを封じたグランゼニス。両者には関係がありそうですが、詳しいことは語られません。
よって以降は私の仮説になります。
説①
大賢者がグランゼニスの力を借り受けてフォロボスを封じた。その後グランゼニスが己を封じ、その身体から生じた魔物たちも神の書に封印された。
説②
大賢者もまたグランゼニスから派生した存在だった説。
大賢者は人間だったと語っているものの、グランゼニスの一部が人間の姿になっていたという解釈。封印された10の魔物がグランゼニスの悪しき部分であるならば、大賢者は善の部分だったかもしれない。
グランゼニスは破壊神フォロボスと戦うも倒せず、封印という手段を選択。同時に己の悪しき部分も封じることにし、自分の身体や心を分化させた。善の部分=大賢者は神の書となり、フォロボスと悪しき部分である10の魔物を封じた。
特に②はそれっぽい気がしています。
グランゼニスが己を封じた時期や理由は語られませんが、彼はⅩにおいて、かつて自分の過ちを正し赦してくれた者がいたと語り、これは女神セレシアを指していると考えられます。彼の記憶を受け継いだ守護天使マギエルも、かつてのグランゼニスは己を唯一絶対とする驕れる神だった語りました。
悪しき者ばかり栄える人間を失敗作として滅ぼそうとしたグランゼニスは、人間を信じるセレシアの訴えをすぐには聞き入れようとしませんでした。セレシアは己を犠牲にしてでも人間の清き心を証明しようとし、グランゼニスは一旦矛を収めます。
人間の清き心が女神の果実を実らせ、セレシアが元の姿を取り戻したとき、グランゼニスは既に姿を消していました。しかし、セレシアが信じた人間の清き心の証が長い時間をかけて天使たちに集められていく様子は、人間を滅ぼそうとした自分の判断が過ちだったとグランゼニスに気付かせつつあったかもしれません。また、破壊神フォロボスを封印した理由が倒しきれなかったからだとしたら、それもまたグランゼニスに己を見つめ直すきっかけを与えたかもしれません。
グランゼニスが自分は完全ではないと気づき、己の心の悪しき部分、愚かな部分を封印したとすれば、筋書きとして納得感があるように感じます。
【余談】
大賢者の一人称は「ボク」で、口調も幼げかつマイペースな印象です。グランゼニスは威厳ある口調で話しますが、大賢者があくまでグランゼニスを構成していた一部分にすぎないのなら、特に気にしなくてよいかも。
また、破壊神フォロボスには兄弟が4人おり、彼が不在の魔空界にて兄弟間の争いを制したフォロボシータが追加配信クエストに登場します。他の兄弟の名は、フォロボサーン、フォロボセ、フォロボッソ。五段活用…。
【Ⅹのグランゼニスへ】
宝の地図の洞窟で復活していたグレイナルの台詞により、グランゼニスの復活が示唆されていました。
神の創りし竜から分かたれた3体のうち、光のグレイナルは闇のバルボロスの魂と1つになったと考えられ、聖なる心のアギロゴスはその魂(アギロ)が肉体(天の箱舟)へ帰った。これがグランゼニス復活のきっかけ、あるいは兆しだったようです。
そして、Ⅹで登場したグランゼニスの肩書きは創造神ではなく主神となり、その姿と精神性にも変化が見られます。
次の記事はⅨを踏まえた上で、いよいよⅩでの主神グランゼニスについて見ていきます。