戦士を出せる。
小さな身にそぐわない大きな両手剣による渾身斬りは、ミューズ海岸でジュレットの町の民を脅かすジャガーメイジを一撃のもとに切り伏せる。
僧侶を出せる。
回復など甘えと言わんばかりの氷結らんげきは、かつて冒険者たちと激闘を繰り広げたピンクモーモンをたやすく叩きのめす。
魔法使いを出せる。
その背に背負うかしの杖は、優良装備を更なる高みにいざなうランプ錬金職人が集まるギルド本部に配備されている至高の逸品である。
武闘家を出せる。
その鍛え抜かれた肉体にかかれば、ものほしざおでさえファラオを打ち倒す伝説の武器となる。
盗賊を出せる。
義賊などと言い訳をして盗みを働いたりはしない。盗賊は黙って双竜打ちだ。
旅芸人を出せる。
ひとたびたたかいのビートをかき鳴らせば、パーティー全体の士気が上がり、敵はいてつくはどうを使うほかなくなるだろう。
バトルマスターを出せる。
その両手に携えるはもちろん両手剣。片手に一本ずつのハンマーなどという妥協はしない。
パラディンを出せる。
槍を携え、一直線に敵へ向かうその姿は、まさに中世時代に見たファランクスそのものである。
魔法戦士を出せる。
魔法戦士はMPこそが生命線。マダンテをしないのはもちろんのこと、MPパサーも最後まで温存する。
レンジャーを出せる。
自然と一体化して放つ天使の矢は、機械の体を持つガチャコッコからでさえMPを吸い取る。
賢者を出せる。
その名の通り賢い私は、いついかなる時に零の洗礼が必要になっても対応できるよう、常に待機を続ける。
スーパースターを出せる。
おしゃれへの努力を惜しまない私の脚装備は、もちろんおしゃれさ上級全成功品である。胸にはバステトのアンクが光る。
まもの使いを出せる。
メタル迷宮において、その強大無比なるぶんまわしからはいかなる魔物も生還することはできない。
どうぐ使いを出せる。
多彩な呪文によるサポートで、「仲間」という名の道具は最大パフォーマンスを発揮する。
踊り子を出せる。
両手におしゃれな扇を持てば、会心まいしんラップの太鼓の音もなおおしゃれに響き渡る。
すなわち、現在存在するあらゆる職を出せる。
実用可能かどうかは別として。