私は普段、プクリポとして生活している。
しかし、時々人間の姿を借りることがある。
2015年9月8日にプクリポ愛護行動異常症に罹患。
自身がプクリポでいると症状が悪化の一途を辿るため、一時的に人間の姿を借りて過ごす。
以来、発作が起こりそうになる度に人間の姿を借りることになった。
私の人間姿として身体を拝借させていただいているのは、エテーネと呼ばれる内陸の孤島で亡くなっていた少女である。
かつて私はプクレット地方で穢れの大蛇と戦った。
村人の笑顔のため、私は勝たねばならなかった。
しかし私は敗れた。
本来ならばここで私の物語は終わるはずだった。
そのとき、魂が運ばれた先で出会ったのが、冥王ネルゲルに敗れて命を失った人間の少女「しろいコキン」である。
プクリポのしろいコキンは人間のしろいコキンの肉体を借りて命を取り留め、人間のしろいコキンは肉体を失わずに済んだのである。
私は普段、プクリポとして生活している。
しかし、人間のしろいコキンへの感謝を忘れたことはない。