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ゴールデンアイスボンバー

ワカ

[ワカ]

キャラID
: ZM263-590
種 族
: エルフ
性 別
: 女
職 業
: 僧侶
レベル
: 133

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ワカの冒険日誌

2015-12-15 17:36:07.0 テーマ:その他

物語り・Ⅲ

「物語り・Ⅰ」はコチラ→
http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/1035047898949/view/3758818/
「物語り・Ⅱ」はコチラ→
http://hiroba.dqx.jp/sc/diary/1035047898949/view/3761506/

…まずい、これはサブの方に纏めなくてはかな…。


--

酒場での一件以来
青色の髪をしたエルフの少女は
なぜだか何をしてみても
気分がすっきりとは晴れません。

庭に純白の雪の色を映した大きな百合が咲いても。
滅多に現れない珍しい魔物が
貴重な大きな牙を落として行っても。

それらは以前ほどの輝きを持っては見えないのでした。
…そう、あの日見た宝珠の輝きほどには。

あの日噂として伝えられた物語りは
今では血肉を備えた事実として
人々の間で語られるようになりました。


魔物の盟主がその奥で待つという「魔法の迷宮」。
そして更なるちからを持って目覚めた
封印されし魔物たち。


ここのところの胸につまった言葉の束を
少女は何とか鏡に向かって紡ぎ出そうとするのですが
どうにも上手くいきません。
この日もそっと溜息を吐くと
手にした鏡を脇へ置きました。

「ああ」
少女はぽつり呟きます。
「あんな宝珠が手に入ったなら
もっと強い武器が作れるのに」

そうすれば今得られている銅貨は
いずれ銀貨に変わるかもしれません。
銅貨が銀貨に変わったら
いつもより余計にケーキを食べられるかも知れません。

「でも」
「ケーキより先に武器や防具をなんとかしなくっちゃ」
ほつれを見つけては、繕いつくろいしている衣の裾を
そっとつまんで少女はまた一つ溜息を吐きます。

そして何より。
そんなことより、少女の胸を大きく占めていたことは。


故郷の
学び舎がある村を離れ
杜のある風の町で癒しの呪文の手ほどきを受けた少女は
この雪原に居を定める前には
様々な土地を放浪していたものでした。

その際先々で入国の許可を受ける代わりに
その地に住まう魔物の盟主たちを
封印ができるまでに弱める手助けをしていました。

その旅の終わりには
彼女の魂を刈り取ろうとする冥府の王をも
打ち砕くことに成功しますが
それは彼女一人のちからによるものではなく
「冒険者たちの影」の助けを得て為されたこと。

「影」たちは確かに頼りになる存在でしたが
所詮は魔法で作られた影に過ぎず
新たに現れた魔物の盟主たちは
以前よりもずっとずっと強大なちからを秘めると聞きます。
この先は「影」のちからは通用するか。
以前までの戦いでさえ
せいいっぱいのものを感じていた彼女は
そこを大きく憂いていたのです。

それならこのまま
雪原に埋もれるように生きてゆく?

いいえ
いいえ。

彼女の魂は
今すぐさまにも駆け出して行きたいぐらいに
新たな冒険に焦がれていました。

また見ぬ魔物
まだ見ぬ財宝。

自分の癒しの呪文は
どれほどまでに強敵たちに通じるものだろう。
そのことを試してみたかったのも確か。

そしてまだ彼女自身は気づいていないのですが
強大な魔物の前に立った時
そしてそれに打ち勝った瞬間の高揚感。
そんな危険な美酒の虜になってもいたのでしょう。

――しかしそれには。

「ああ」
ベッドに寝転がったまま
つと鏡を手にして、呟くともなく呟きます。

「仲間がほしいなあ」

終に毀れた言の葉に
彼女ははっと起き上がりました。

「そうか。
仲間…!」

鏡の中の少女に語りかけると
彼女は弾かれたように町に駆け出しました。
そうしていつもより時間をかけて町を歩き
そこここやら酒場の壁に
掲げられた張り紙にじっくりと目を通します。

その中の一つにどうやら目指すものを認め
彼女は何度も何度も
その内容を記憶しようとそらんじます。


その数日後。

雪原の小さな家の中で
青色の髪をした小さなエルフの少女は
一番鶏よりも早起きをして。

いつもの鏡をこの日ばかりは壁に掛け。

クロゼットをひっかき回しては
鏡の前でとっかえひっかえ
ためすすがめつ。

あれでもない、これでもない、と
どれだけ時間が経ったでしょう。
ようやく彼女は
髪色に似合った深い緑のマントに心を決めました。

そうして揃いの帽子を目深に被り
さいごに不安そうな面持ちで壁の鏡を覗き込み。

それでも心を決めたように一つ小さく頷くと
遠くとおくの港町。

彼女と同じ
癒しの呪文を持つ冒険者たちを中心とした集まりに。

出掛けるため箱舟に飛び乗りました。



--

  ■おまけ
 【街で見かけた素敵コーデ。
 そういや11月の13日は金曜日だったねと。
 知らない人の盗撮ゆえ、
 どっかから怒られたら画像取り下げます。(;´∀`)】
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