ゆっくりプレイヤーのクマです。
いまごろ真セレドのストーリーをクリア。まだまだ先が長そうです。
後期にぜんぜん間に合ってないw
それはそれとして。
このストーリーはすばらしいですね。
偽だけでもストーリーとして成立していたのを真でさらに深みのある物語に仕立て上げてきました。そして、安易な救いを用意せず、かといってまったく救いのない話にもせず、死を死として処理していたところがたいへんよろしい。
前にも書いたかも知れませんが、偽・真のふたつの世界を用意しての物語は、いろんな意味で素晴らしい出来だと思います。まず、データ上は同じデータで世界が作れますから、システム上の負荷はかなり軽減されているはず。そのうえで、物語の深みが問われるわけですが、これをやすやすとクリアしている。システムと物語の問題をいっぺんに解決できています。これは担当されている方々、すごい才能だと思います。
堀井さんがシナリオを書いていたとおぼしい昔のドラクエはわりと素直なシナリオが多くて、子供には分かりやすかった反面、いまとなっては子供だましすぎないかという気もしなくはないのです。ドラクエ3なんて驚き・ギミックに満ちていてもちろん大好きなのですが、ストーリーそのものはかなりストレートですし、「初めて触れた」ことの価値が大きい。いま初めてあれにぼくが触れたとして当時と同じ感動を得られるとは思えません。それ以降のドラクエもしかりです(もちろん、これをもって堀井さんの輝きが失われるはずもありません。ねんのため)
いっぽうで、このレンダーシアのストーリーはだいぶ複雑な構造をしています。もしかしたらキッズのプレイヤーには完全に理解するのは難しいかも知れません。しかし、物語を楽しみたい(そして、いろんな物語に触れてもう擦れてしまった)ぼくにとってはこれはたいへん嬉しい誤算でした。まさかドラクエでここまで手の込んだ話を見せてくれるとは。これを考えたストーリー班の方、今後の活躍も追っていきたいので、作者名を知りたいレベルですよ。
次のアラハギーロもとても楽しみです。