最新シナリオの4.4まで修了しました。
プクちゃんたちのお話。
以下、ネタバレ要素が無いことはないので、一切の情報を耳に入れたくない人は読まない事をお勧めします。
また、いつも通り途中から極めて辛口な評価をしていきますので、そういうのが不快な方も読まない方が良いかと思いますm(_ _)m
舞台は公式でも発表されているアルウェーンの街。
その名前からして判る様に、ラグアス王子がお母さんの名前から取ったのでしょう。
バージョン4が始まった時から、時代をタイムトラベルするお話ゆえに、
クロノトリガーよろしく過去のみならず未来の世界にも行くだろうなと予想していたらここで来ました。
グラフィックはすごく綺麗で癒される風景ですね。
ペコリアに「ママが大好きな物」をプレゼントするサブクエが有りました。
たとえ機械であっても、プクラスのお母さんをオリジナルとして作られた人工知能なんだから、
最後にプレゼントを渡す時、さぞ感動して涙するシーンが来るんだろうなと身構えていました。
ところがどっこい。
「は? それで終わり?」
って拍子抜けな終わり方で落胆しました。
あれほどもったいぶっておいて、それはないでしょう!
プクちゃんのお話と並行して、本筋シナリオも新たな展開へ。
自分の父母とリンジャーラ。
この三人は学生時代から仲良しで、いつも一緒に行動していた。
この話はヒストリカ博士のクエスト最終話で知っていますね。
3人の微妙なバランス。いつまでも続く訳がなくて・・・
パドレとマローネが惹き合う事になります。
何をやってもパドレには敵わないリンジャーラ。
否が応でもドス黒い感情に支配されていきます。
嫉妬の感情ほど強力かつ恐ろしい物は無い。
禁断のチカラを手にする事でヤツを出し抜く事が叶うのなら・・・
ジーガンフにしろホメロスにしろ皆、その代償によりどうなるのか解っていても止められない。
まあそれはいい。
キュロノスによる洗脳から解放されたパドレとその実子である自分との
感動の再会シーン。
たとえわずかな時間だったとしても、もうちょっと何とかならなかったの?
何よ、あの味気ない展開は!
感動の再会シーンと言えば、バージョン3のラストで
きょうだいとお話するシーンも同様。
冥王襲撃のオープニング以来の、みんなが何年も待ちに待った瞬間。
すれ違いシーンはあったものの、ようやく、本当に二人だけでゆっくり話せる時が訪れたというのに、
なんとも味気の無いセリフ・・・
あんなに最高の舞台を用意されていながら、
セリフ、テキストが稚拙すぎて、見事に台無し。
ライターとしての一番の腕の見せ所なのに、盛り上げ方がてんでなってない。致命的なほどに。
バージョン3は、同じ事をひたすら繰り返して次の展開が見え見えという
シナリオライターとして最も避けるべき愚を犯しました。
4になり、その点は改善されました。
次どうなるのか読者に悟らせず、ワクワクさせる展開。
単線ではなく複線(自分たちエテーネ人の話と各五種族の話)での進行というのも評価できる。
シナリオ自体はすごく良くなったと思うのです。
グラフィックや各街の調度品なども凝っていて綺麗。
それだけに、それだけにテキスト部の味気ないセリフだけがあまりにも
もったいないなーと残念でならない。
実際、名ゼリフみたいなのも3以降ほとんど無いですよね・・・
ナドラガの「愛しているに決まっている!」くらいかなクスッと来て印象に残ったのは。
ボイスも無く主人公が喋らないドラクエの会話シーンなんていつもこんなもんじゃないの?
という意見もあるでしょう。
でも、堀井さんが書いたDQ11やこれまでの作品、藤澤さんが書いたメギストリスやカミハルムイ、バージョン2のセレドなど、
同じ条件でボロボロ涙をこぼしてしまうシーンや、怒りに打ち震えてくるシーン、いくらでも有りましたよね。
もうちょっと頑張って欲しいな・・・