やるべき名作ゲームの一つ、「天穂のサクナヒメ」をプレイ・全クリしました。
ハードはPS4ですがSwitch版もあります。(ただしグラフィックはやや劣る)
期待通りの面白さでした。
ちなみに天穂は「てんすい」と読みます。
稲作をするゲームだと聞いていたので、どうぶつの森みたいなゆる~い生活系ゲームだと思っていました。
が、実際はガチガチのアクションゲームでした。
横スクロールで攻略していくタイプで、スーパーマリオの操作性に近い作品。
なので全然ゆるくなくて、手が非常に忙しい。
その合間合間に稲作もやる。という感じ。
私は田んぼの事なんて何も知りませんでした。
なんとなく春頃から苗が植えられて水がいっぱい張られていて秋に収穫されるぐらいの事しか。
真夏になると水が干からびている田んぼを見ることも多く、手入れをサボっているのかな?枯れちゃうんじゃない?などと勝手に解釈していました。
しかしそうではなく、あの時期にあれ以上枝分かれすると栄養分が穂以外の無駄な葉に行ってしまうため、あえて成長をストップさせているのだと判明しました。
序盤の第一次第二次の枝分かれは「有効分蘖(ぶんけつ)」と言って穂がつくもの、第三次からは無効分蘖となるので、その時期になると水を全て抜く「中干し」をする。
と専門用語では言います。
他にも目から鱗な具体的な知識をたくさん得られました。
このゲームをして以来、雑草が多いテキトーにやっている田んぼか、手塩にかけている田んぼなのかなど、田を見る目がずいぶん変わりました。
「一年目」は初めてなので収穫量も品質も全然良い物ができませんが、徐々に技や便利な道具を手に入れて良い米ができるようになります。
良い米が収穫できればサクナの各種パラメータが上昇するという仕組み。
最初はその事をわかっておらず、どんどんストーリーを進めていきました。
それはすなわちドラクエで言えばレベル上げもせずに次々と新しい土地に向かっていく事と同じ。
難易度「低」で開始したのに敵が強くてハードモードみたいになってきました。
正解の進め方は、稲作を優先してサクナを強化してからダンジョン攻略などをする。でした。
なぜそんな愚を冒したのかというと、
このゲームは何か行動するたびに時間が経過していきます。
どんどん季節も移り変わっていきます。
ロマサガやアトリエシリーズなど他のゲームの癖でどうしても、無駄に時間を経過させずに早め早めにシナリオを進めなきゃ。と思ってしまったのです。
でもそんな心配は無用なのでした。
何年経過しても年老いていくこともありません。
何かが手遅れになってしまう心配もありません。
和楽器で奏でられる音楽が素晴らしい。
戦闘系のテンポの速い曲は洋楽器のベースギターなども加わり絶妙なハーモニーを形成します。
和楽器が加わるゲームミュージックでは先述の「うたわれるもの」、そして「Fire Emblem if」の二作品が最高にカッコいいのですが、このサクナヒメも負けておりません。
アレンジバージョンのアルバムにはDQ10フレンドのまっきーにゃ(バート:Fl.)さんも演奏に参加されていて原曲以上にノリの良い楽曲になっていました。
DQ10プレイヤーならたぶんハマる作品だと思います。
逆に言えば、同じ事を繰り返すのが苦痛で飽き性の人には向きません。
一年かけて稲を育てる作業を最短でも9~10回ぐらいは繰り返す事になりますので。
サクナをもっと強化するのなら更に10年20年とお米を作り続ける事になります。
でも本作のアピールポイントを一つ挙げるとすれば、やはりストーリーかな。
メインシナリオと各々の会話文・声優の演技が非常に良くできていて何度も感涙してしまいます。
まだ未体験で気になってらっしゃる方は是非プレイしてみて下さい。