オススメのアニメ「サイコパス」を全話視聴しました。
結論から言うと非常に面白かったです。
我が国は「シビュラシステム」という画期的なシステムを構築しました。
それはこの国に暮らすあらゆる人間のサイコパス値(犯罪係数)を常にモニタリングする。
結果は色で示され、値が高いほど濃い色になり、精神が安定している人は白に近い色が出ます。
一定(100)以上に高い人は危険人物(犯罪を犯す)と診断されて執行対象となります。
すなわち公安にドミネーターという特殊な銃で撃たれるのです。
撃たれると麻痺してしまいそのまま収監されます。
300よりも高い数値が出た人は、撃たれると身体が北斗の拳の悪役の様に膨張して破裂して死亡、この世から排除される。
また、どの様な仕事に就くかなども全てシビュラシステムが判定して将来も勝手に決められてしまいます。
誰もがそのシステムを絶対的秩序と信じて依存しきっています。
このお話を観ていて、DQXのエテーネ王国を思い出しました。
時見の箱と時の指針書。そして執行者はドミネーターならぬドミネウス。
自身で決定して行動を起こすのではなく、全て指針書に依存しっ放し。まるで家畜の様に。
しかし何事にも「絶対」というものは無く、ごく稀に例外が存在します。
テロの様な極めて良からぬ事を企てているにも関わらずサイコパス値が白に近い値しか示さない特異体質の人物が居ました。
目の前で殺人を起こしているのに公安の銃はその人を執行対象ではないと判定してしまい撃つ事ができません。
悪人など周囲に存在しない環境で何十年も生きてきた国民は警戒する術も知らず、やられるがまま。
その様なルールから逸脱した犯人にどうやって立ち向かうのか。
が一つのテーマ。
もう一つは、その様なシステムは果たして人を幸せにするのか?という話。
一生数値が100以下のまま健やかに暮らせる人には理想的な世の中でしょう。しかし、
中には先天的に攻撃性の高い性格の人だって居ますよね。
すぐにメンヘラってしまう人も居ますよね。
メンタルが健常な人だけ社会に残り、不安定な人たちを有無も言わさず社会から隔離する。あるいは監視下の元で働かせる。
さて、そのシビュラシステムの正体は何なのでしょうか?
それはなんと・・・
うーんこれ以上は盛大なネタバレになるので、
気になった方は是非この作品を視聴して下さい。
続編の「サイコパス2」も変わらぬ面白さでした。
よくもまあこんな脚本を思いつくよなと感心します。