その昔、とある町に1人の少年がおりました。
少年は元気でヤンチャで、外で遊ぶのが大好きな子でした。
ある日、少年の家に『ファミコン』という白くてちょっと赤い不思議な箱のような物が置いてありました。
その箱の側には『ねっけつこうはくにおくん?』『どきどきゆうえんち?』と書かれた小さな箱が置いてあります。
少年はその小さな箱を手に取り、誰に教わったわけでもなく、自然に白い箱に差し込み、赤い出っ張りをパチンと奥にずらしました。
すると、テレビにはカラフルでいろんなキャラクターが動いているではありませんか。しかも自分で動かせる。
少年がファミコンに取り憑かれた瞬間でした。
少年は朝昼晩狂うようにファミコンをし、親は『宿題やったの!』とレッドオーガの様に怒り狂う。正に呪いのアイテムでした。
その後、少年は隣の家に住む幼なじみが『どらくえに』を持っている事を知り、『か~し~て~か~し~て~』と不思議な踊りをしながら超絶おねだりをし、無事借りることができました。
しかし少年は初めてのRPGに苦戦をします。
いやーさがしましたよ。マンドリル。じゅもんがちがいます。マンドリル。マンドリル。
結局少年はベラヌールの町止まり。
クリアすることが出来ませんでした。
・・・時は流れ。
少年はそれなりに成長し、ある時『禁断の呪文』のウワサを耳にします。
友A『知ってるか?ドラクエ2の復活の呪文の話』
少年『復活の呪文知ってるよ。それがなに?』
友A『ある復活の呪文を入れると、最強の状態でゲームが始まるんだって?』
少年『ああなんだ。聞いた事あるよ。』
少年はシッタカを唱えました。
少年は勉強以上に必死になって『禁断の呪文』を調べました。
少年は遂に『禁断の呪文』を入手し、早速『ドラクエ2』の『ふっかつのじゅもん』に打ち込みます。
『ゆうていみやおうきむこう...』
少年は『禁断の呪文』を打ち込み、遂に最強の力を手に入れます。
そして...。
破壊神シドーをチョチョっと倒し満足し、しばらくするとある曲が流れました。
『この道わが旅』
少年『なんだこの曲は!』
曲は少年の耳に入りそして...。
自然と涙が...。
曲は少年の耳を伝い、心に響きました。
その曲は、まるでプレイヤーの苦労苦難を浄化するような『大変だったな。ご苦労様。でもお前自身の旅はまだまだ続くから、これからも頑張れよ。ドラクエを通じて応援してるからな』と伝えられているかの様な優しく温かい曲でした。
ズルしてクリアしたってそれは自己満足。
0から始めて沢山の苦難を乗り越えクリアするから感動なんだ。
少年はこの曲にそんな事を教えられたようで、ズルをしたことを心から悔いました。
そして、少年が『ドラクエ』をより深く愛するキッカケになった瞬間でもありました。
ちゅんめるはおとなレベルがあがった。
『かんどう』をおぼえた。
『わすれられないおもいで』をおぼえた。
少年は大人の階段を1つ登ることができましたとさ。
おしまい♪
という昔話があってな、ドラクエって凄いよな~。
俺も年齢的にオッサンに片足入ってるけど、今でもこうやってドラクエをやってるんだ。
え?なんでいい年こいてドラクエなんかやってるのかって?
『だって良い思い出って忘れたくないじゃん!』
※ハイここで『この道わが旅』のBGM笑
余談ではありますが、アニメ『ドラゴンクエスト ~ダイの大冒険~』のエンディング曲も『この道わが旅』になっています。しかも歌詞付き。団時朗さんという方が歌っていますが、これも名曲です。歌声と歌詞も素晴らしいので、初めて知ったという方は是非聴いてみてください!
最後に
『すぎやまこういちさん』
『堀井雄二さん』
『鳥山明さん』
正にドラクエ三銃士!!
チュンメルに感動を覚えさせてくれてありがとうございました!!
これからも頑張ってください!応援しています!