日曜の朝、マラソンを終え収穫した品をグレンのバザーで捌こうと城下町を急いでいたところ、棒立ちの金髪幼女を発見した。
よく見れば知った顔。
おやおや、リッキーじゃないですか。こんなところで何を?
そう言いかけたところで、彼女の頭上に離席中のアイコンが点滅していることに気が付いた。
あらら、離席中でしたか…。
とここで、ムクムクと俺のいたずら心が首を擡げたのは言うまでもない。
早速準備をし、撮影したのが上の一枚。
見事にペアルック。
いやぁ~んな感じ、である。
設定としては「賢者の学院の卒業式、想いを寄せた男性との1枚」という感じに勝手に妄想。
以下、その妄想を抜粋。
リ「アンダーさぁ~ん!」
ア「おやリッキー、そんなに急いでどうしたんだい?」
リ「いや、今日で学院も卒業だし、もうアンダーさんとも会えなくなっちゃうから最後にあいさつがしたくて…」
ア「あはは、そうかい。そんなに急がなくてもよかったのに」
リ「それに今日は…」
ア「ん?」
リ「どうしても言いたいことがあって…」
ア「ほぉ、なんだい?言ってごらんよ?」
リ「あのね…。絶対に笑わない?」
ア「あはは、笑わないさ」
リ「もう!笑ってるじゃないですか!」
ア「あはは、ごめんごめん」
リ「(深呼吸をして)…ふぅ、あのね…」
ア「…(真面目な顔つきでリッキーを見つめる)」
り「アンダーさんの制服の第2ボタンを下さい!!」
ア「…」
リ「(あぁ…、アンダーさん黙ってる…!!やっぱりアンダーさんみたいに人気のある人の第2ボタンなんてもらえるわけないよね…)」
ア「リッキー、あのね…」
リ「は、はいっ…!!」
ア「そんなものでよければ、ほら」
リ「!!…いいいいいいいい、いいんですか!?」
ア「欲しかったんでしょ?」
リ「はいっ!ありがとうございます!!」
ア「こちらこそ、ありがとう」
り「(きゃああああああ…!!もらっちゃったああああ!!ゲルト海峡の崖から飛び降りる気持ちで言ってみたけど、言ってよかったぁ!!もう気分ははぐれメタル7体同時に遭遇した時以上だよ!!!)」
ア「リッキー?」
リ「はっ…!!ご、ごめんなさい!!」
ア「じゃあ、最後に記念写真でも撮ろっか」
リ「は、はいっ!ありがとうございます!!」
ア「今日のリッキーはなんだかいつも以上に元気だね」
リ「え…、それは…(あなたのおかげだなんて絶対に言えないよ…)」
ア「長い間ありがとうね」
リ「私も、本当にありがとうございました!」
これ、そのうち絶対に本人から怒られるな…。