前回までのあらずじ。
「あれ?もしかして離席中?」
あらずじ終了。
完全に私をおちょくっている言葉である。
これはもはや挑戦状と言っても過言ではない。
この戦い、決して負けるわけにはいかない。
そう思い、光の速さでレスを返す。
「おいw」
レスの内容を一声にしたのは、ここでもたついて再び敵を逃すなどという愚行を防ぐためであり、決して相手の機嫌を損ねないようにしようとかそういう配慮は一切なかった。
ヒヨったわけじゃないから。
『送信エラー』
ねぇ。
なんか俺、悪いことしたかな…?
もしさ、もし、なんだけどね…。
俺が気付かないウチに君を傷つけ怒りを買ってしまうようなことをしてしまっていたんだったらさ、ちゃんと謝るから。
ね?
謝るから…!
だからこれ以上、俺を翻弄しあざ笑うかのような行為はやめて下さい…!!
ダッソン、完全敗北。
怒るとかそういう次元の話ではなく、もう勘弁して下さいごめんなさい。
心の叫びがそのままチャットとして迸るも、返ってくる返事はなく、ただただ『送信エラー』も文字が空しく表示されるだけだった…。
こうなると最早れんごくちょう狩りどころの話ではない。
なぜ自分がこんな目に合うのかすら分からない状態で、一歩間違えればジュレットの教会へ強制送還されてもおかしくない程の無法地帯で、冷静に狩りを続けるのは強ラズバーンソロと同じくらい至難の業である(当社比)。
一人立ちすくむダッソンに、再びチャットが飛んできた。
しかも連続で。
同じ相手から。
ここでダッソン閃く―――。
こいつ、インしてやがるっ…!!
ログアウト表示ではあるものの、間違いなくインしているっ…!!
つまり非通知っ…!!
「常にログアウト」設定っ…!!
カラクリが分かったダッソンさんは、悔しくて悔しくてたまらなかったのでその足でグレンに舞い戻り、すぐに郵便局から手紙をそのフレンド宛に送った。
「ログアウト表示ですよwww」
舐められ、辛辣な目に合されたにも関わらず、この程度の事しか言えないあたり、ダッソンさんとこのフレンドの力関係がとってもよく解る内容となっております。
追伸
後日、この件で本人にこのことを話したら、どうやらログアウト表示の場合はチャットが届かないこと知らなかった様子。
うん。馬鹿なんだな、この人。
なんか字ばっかりでつまらないといけないので、美女の写真でも貼っておきますね。