前回まで。
窮地のアンダーソンの頭に響く謎の声。
果たして声の正体とは…!?
続きが気になる方は下へ急げ!!
?「アンダーソン、今こそあの技を使うのです」
!?
この声は!?
サルバリータ先生!?
先生、どこにいらっしゃるのですか!?
サ「私は今、なんというか、ファンタジー的と言うかフィクション的と言うか、なんかそんな感じのご都合主義的な何かの力であなたの頭に直接話しかけています」
そんなこと出来たんですね!
さすが先生!!
サ「関心してる場合ではありません。今、この窮地を救えるのはスーパースターのあなただけなんです」
俺が…、みんなを救う…?
サ「そう。あなたは、なぜスーパースターになったのですか…?」
えっと、モテるって聞いたんで。
サ「ガニラスではなく、私が引導を渡しましょうか?」
すんません!
マジすんません、先生!!
自分、みんなを…、世界を救う為にスパスタなったっす!!
サ「であれば、今こそあの技を使うのです」
あの技…!?
サ「そう、スーパースター最強にして禁忌の技…。使用者の命を蝕むとされその存在自体に触れることがタブーとされてきた、あの技…」
!!
でも先生、あの技は…!!
サ「構いません。今のあなたなら、正しく使いこなすことが出来るでしょう」
俺に…、そんな力が…。
サ「さぁ、アンダーソン。日誌の字数制限もそろそろ限界に近づいてきたから、さっさと続きを書くのです。もとい、あなたの力で皆を救うのです!」
…わかりました。
今の俺に出来る、精一杯の力を出して皆を救ってみせます!
それが、あなたの弟子である俺から出来る最高の恩返しです…!!
サ「頑張りなさい、アンダーソン。あなたならきっと最高のスーパースターになれますよ…」
この間、0.3秒。
ア「最終手段を使います」
ハ「!?」
し「!!」
ハ「GSGSGSGSGSGSGSGSGSGSGSGSGSG」←直ぐにネタバレした
し「まさか…!?」
ア「行きます」
開幕ボディーガードからのゴールドシャワー。
人生初のゴールドシャワー…!!
600強のダメージを与えるも、しぶとく生き残る蟹。
うおおおぉぉぉぉ…!!
唸れ、俺のスパスタ魂っ!!
貧乏だってアイドル出来んだよぉぉぉぉぉーーー!!!
再びゴールドシャワー…!!
これぞスパスタ!!
めちゃくちゃカッコいい…!!
そしてめちゃくちゃ強い!!
ぎ、気持ちい゛ぃ゛ぃ゛…!!
あ゛あ゛あ゛…!!
なんで気持ぢいいんだぁ゛ぁ゛ぁ゛…!!
完全にダークサイドに引き込まれそうになるも、寸でのところで意識を強靭に保ち、何とか堪えるアンダーソン。
2発のGSでガニラスを倒すことが出来たから良かったものの、あと1発連続で打っていたら危なかった…。
これが先生の言っていた「禁忌の技」の理由か…。
確かに、俺のゴールド(金は命より重い)がだいぶ減ったな…。
ハ「直接見れないのが悔しいぃぃぃ!!w」
し「凄い!ありがとうございます!!」
残る1シンボルもガニラスだったものの、ゴールドシャワーを解禁した私に敵はいなかった。
無事、扉に辿り着き、二人を復活させることに成功した。
ハ「いくらくらい使ったんですか?」
なぁに、お代を頂くわけにはいきませんよ。
し「立ち振る舞いもカッコいいぃぃぃぃー!!」
窮地を脱出した3人の絆は、十数分前に初めて出会ったとは思えないほどに固く結ばれた。
最早、敵無し。
迷宮最後に待ち構えるトロルバッコスも、時間はかかったものの勝利を収めることが出来た。
本当にありがとうございました、と二人から称賛を浴びる私。
そうか、サルバリータ先生が言っていた事はこういうことだったんだと、今更ながら気が付いた。
スーパースターは皆に希望を与え、夢を売る。
そして、頂く代金はその人たちの笑顔なんだ、と。
スーパースターとして何を得た気がした私は、二人に別れを告げた。
一期一会の迷宮では、これくらいあっさりした別れがふさわしい。
このアストルティアにいる限り、いつかまた何処かで会うこともあるだろう。
決して「フレンドいいですか?」の一言が言えなかったわけじゃない。
こうして、私の迷宮での熱いドラマは幕を閉じた。
スーパースターってやつも楽じゃないぜ、そう言えるようなスパスタ目指して今日もバザックスへ行こう。
※写真は本文とは関係ありません。