オーグリード大陸の北、ごうごうと吹雪荒れ狂う山中。
銀灰色の世界は、深い雪と厚い雲に覆われていた。
生きとし生ける者の生命をいとも簡単に奪う極寒の地。
そんな中にランガーオ村は位置している。
「村王様ー!!村王様ーー!!」
村王の側近、ギュランが血相を変えて飛んできた。
「なんだ、騒がしい」
ランガーオ村が村王、クリフゲーンが窘めるように答える。
慌てて走ってきた為か、ギュランは息を整えるのに必死で肝心の要件が続かない。
だがしかし、はぁはぁと息を切らしながらも、その曇った表情はそれだけが原因でないことを窺わせる。
むぅ、とクリフゲーンは眉をひそめる。
「まずは落ち着くがよい」
「も、申し訳ございません…」
そう言うが早いか、ギュランは続けざまにこう言った。
「とにかく大変なんです…!」
「それは分かった…、一体何が…」
そう言いかけてクリフゲーンは息を詰まらせた。
虫の知らせと言うやつなのか、心の臓が早鐘のように警鐘を打ち鳴らす。
「ま、まさか…!?ガガイかっ!?ガガイの奴がまた来たのか!?」
「え?」
「いやだから!ガガイなんだろ!?ガガイがまた復讐鬼となってこの村を滅ぼしに来たんだろ!?ワシの平和を脅かしに来たんだろ!?」
「いや、村王様…」
「おいおい勘弁してくれよ、あいつ改心したとか言ってたじゃん!なんだよ嘘かよ誇り高きオーガ戦士の風上にも置けねー奴じゃねーか!」
「あの、村王様…?」
「あいつ、ワシよりちょっとばかり強いからって調子にのってんでしょ?こっち村王だからね?純粋な腕っぷしとかだけで男の価値は決まらねーから」
「村王様、私の話を聞いていただけますか…?」
「もう村人全員使って追い返すから!それでもだめなら、なんだっけあいつ?ほら、こないだ撃退してくれた奴いんじゃん?そうそう、アンダーソンだ!あいつ呼ぼう!」
「いいから聞けよ、糞爺」
「糞爺とは何事か!?ワシを村王と知っての狼藉か!?」
「聞こえてらっしゃったのですね、良かった」
「うむ、少々取り乱しておったようだ。して、何があった?ガガイではないのだな?」
「どんだけ心配してんですか」
「心配とかじゃないから」
「もういいや…、えぇっとですね、発病者が出ました…」
クリフゲーンの顔色が変わる。
「発病…!?まさか…!」
「えぇ、そのまさかです。村に代々伝わる祠に近づいた馬鹿な旅人が、まんまと発症しました…」
ガタリ、と音を立てて椅子から転げ落ちそうになりながら立ち上がるクリフゲーン。
体制を立て直しつつ、やおらギュランに詰め寄った。
「あの奇病『誰でもオガ子に見えちゃってもう辛抱タマラン病』が再びこの世に解き放たれたというのか…!!」
落ち着いて下さい、と両の手でジェスチャーをしながらもギュランはこう答えた。
「えぇ、もう我々に止める手立てはありません…」
「して、その旅人の名は…?」
「それが、その…」
「なんだ?」
ギュランは、静かに、そしてそっと口を開いた。
「先ほど村王が頼りにしていた、アンダーソンさんです…」
どうも、みなさんこんばんみ!
アンダーソンこと、ソンさんです!
というわけで、チームイベントやってみました。
名付けて『オーガごっこ』。
リーダーである私が『誰でもオガ子に見えちゃってもう辛抱タマラン病』にかかってしまい、チームメンバーに襲いかかるという恐ろしいイベント…。
この奇病、どうやら接触感染するようで、私に捕まったメンバーも同様の症状を発現するという、正に奇病と呼ぶに相応しい病。
30分という決められた時間内に、果たしてメンバーは逃げ切ることが出来るのか!?
それとも、全員捕まってしまうのか!?
賞品である、チームアジトにある大量の「お宝の花」は一体誰の手に…!?
そんな模様を、次回日誌にて面白可笑しくお伝えしたいと思います(冒頭の内容書いて超疲れたから次回へ続く)。
息巻くメンバーの図。
全員『賞品は俺(私)の物だ…!!』