※このお話は大体フィクションです。
どうもこんばんみ、皆様ご存知アンダーソンです。
もう周知の事実のような気がしないでもないんですが、私、今年の9月から無職をやっております。
まぁこのアストルティアにいる限り、なんの職にも就かないというのは様々なコンテンツを遊ぶ上で障害でしかない為、とりあえず大好きな盗賊でも極めようかと色々考えた結果、やっぱり以下の結論に達しました。
そうだ、ダーマ行こう。
就職に困ったらダーマと、古今東西相場は決まっております。
遊び人だってある程度の修練を積めば、悟りを開いた賢者にだってしてくれるんです。
私の様な稀代の怠け者だって、きっとなんとかしてくれるはず…!
そう思い、早速行ってまいりました。
ダーマに着いて早々、もうとにかく人人人…。
とんでもない数の人でごった返しています。
やはりダーマは活気があるなぁ。
これから就く職への希望で満ち溢れているんだろうなぁ。
そう思いながら受付の列に並びます。
程なくしして受付番号を渡される私。
なるほど、今のダーマはメギでの討伐販売のように順番待ちが出る程の盛況っぷりなのか。
ここは大人しく待つ事にしよう。
暫くして、違和感に襲われた。
…おかしい。
どうも周りの人達の目に生気が感じられない…。
まるで死んだ魚のような目をしており、とてもこれから新たな職に就いて頑張ろうという気概は見て取れない…。
言っちゃあ悪いが、この後のレベルカンストからの特訓終了なんて、とてもこの人達には無理だろう。
なんの為にここダーマに来ているのか、この人達は理解しているのだろうか…。
暫くすると、私の受付番号が呼ばれました。
番号の席に着くなり、担当のダーマ神官が満面の笑みで私を迎えてくれます。
ダ「えっと、片岡勇樹さん?今日は失業認定の書類手続きですよね?」
いや、まって。
なんで中の人の名前、しかもフルネームで言ってんの?
ねぇ、やめよ?
完全に白チャじゃん?
そんな大声、やめよ?
せめてPTチャットにしよ…?
ダ「中の人…?(めんどくせーのが来たなぁ…)」
どうもこんばんみ、あなたのアンダーソンでっす!(白チャ)
ダ「ねぇ、片岡さん…。ふざけてるの?就職する気無いんなら私も怒るよ?」
はい、すみません。
ダ「えっと、事前に書いて頂いたアンケートを拝見させていただきました。前職では随分立派な役職に就かれていたみたいですね?」
エヘヘ、どうも(ニヘラァ
ダ「なぜ、辞められたんですか?」
(…は?え、待って?なんで会ってまだ数分のあなたに、そんなこと言わなきゃいけないの?それ聞いてどうするつもり?この後俺がスーパースターになって華々しい未来をおくることと、その話をあなたにすることに何の因果関係があんの?マジ意味わかんないんですけどー!?)
あ、ちょと親分と揉めまして…。
ダ「あぁ、そうなんですねぇ~。では手続きに進みます」
って、終わりかいっ!!
聞いといて話これで終わりかい!!
何にも広げないの!?
ねぇ、なんの為に聞いたの!?
そのテンプレート的な対応とかいらねーから!!
ダ「片岡さん、辞められてから少し日数が経ってますが、就職活動はされてらっしゃいますかぁ?」
そりゃモチのロンで、大嫌いなレベル上げもしてますし、レベルカンストしてる職に関しては特訓だって進めていますよっ!!
ダ「あのね、片岡さん?どんどん自分からやる気にならないと就職出来ないからね?ふざけてる場合じゃないんだよ?わかる?」
はい、すみません(本日二度目)。
なんやかんやで手続きを終え、次回訪問日を告げられた。
どういうことなのか?
盗賊になりたい!→よかろう→なんか光がパァー!!→転職完了!!、こんなんを想像してたし、アストルティアのどこを見渡してもみんなだいたいこんな感じだった。
なぜ、今日転職出来ないのかさっぱりだった。
なぜまたここに来なければいけないのか、いくら魚とは言え回遊を強制される覚えはない。
そして私は虚ろな目をしながら考えた。
よし、まずはチームクエスト頑張ろう。
アンダーソンの就職は、まだ遠い。