前編からのつづきです。
面倒だとは思いますが、前編からお読み下さい。
そうだ、最近増えたチームメンバー女子がいたじゃないか。初心者だしきっとイベントの内容も知らないだろう。ここはチームリーダー権限を発動して強制連行しかない(下衆)。
そうと決まれば善は急げ。
早速誘ってみたところ二つ返事でOKを貰えた。
今の俺からすると軽い僥倖なんだけど、こうなると俄然欲が出るのが魚男。目があっただけでトキメキ、少し優しくされただけで気があると勘違いするのがこの俺。これはもう頂いた。我、3年越しで再び「虎視眈々と腰パンパン計画」を発動する好機と捉えたり。
と言うわけで、チームメンバーのしおんちゃんを誘って行ってきました。
会場につくなり早速浴衣に着替えてくれた彼女には感謝しかない。分かってる、非常に良く分かってる。こういう場所では情緒が大事であり、なにより俺にとって和装が大の好物であるということ。既に俺の脳内では「やっぱ浴衣は下着の線が出ないようにノーブラノーパンなんだ」とか「浴衣は脱がすと着付けが大変だから脱がさないでそのままだよね」とか、よからぬ妄想でいっぱいだった。
そんな俺をよそに、しおんちゃんは初めて見る会場にはしゃいでいた。様々な屋台を見ながら、やれお面がどうとか、やれ花火がどうとか、本当にイベントを楽しんでいた。それに満面の笑顔でウンウンと頷く俺。あぁ……、なんだこれは。まるでデートじゃないか。なんて楽しいんだ。アストルティアあったけぇ……。
そんなこんなで短冊に願い事を書く事に。
し「リーダーはなんてお願い事書いたんですか?」
俺「秘密。しおんちゃんは何て書いたの?」
し「自分は秘密なのに人に聞くなんて、それずるいですねw」
これはもうあれ。
アベック(昭和)のそれ。
俺がドラクエに対して本当に望んでいたコンテンツはこれなんだ!と、そう実感した。これが俺のエンドコンテンツだ!とね。
せっかくなんで一緒に写真も撮りましょう、としおんちゃん。うん。この子、まんざらでもないな?俺はこの時点で確信した。禁断のオモチカエリコンヤハオマエトシッポリガハハのじゅもんが今日こそ完成すると。
一番肝心なクエストに関してはなんやかんやで終わらせた。もう、この時の俺にとってクエストの内容とかは重要ではなかった。この後に待ち構えているクエストをどうやって成功させるか、その事で頭がいっぱいだった。むしろおっぱいだった(魚女子には無かった)。
クエストを終えて最後にまた写真を撮った。二人は現代に甦った織姫と彦星だと言わんばかりの一枚となった。
残るは、3年前から準備をしてある七夕風ハウジングの我が家にしおんちゃんを連れ込むだけ。俺にとってはここからが本番で、むしろ本番というか基盤狙いなんですけどね!さあ、大丈夫、今の俺なら間違いない。魚男として5年間やってきてたったの一度もモテたことはないけれども、初めてが今日この日だったに違いない。ついに俺もティア充の仲間入りをする時が来たんだ。あとは、たった一言想いを伝えるだけ。今日は七夕だもの、願いは叶うと想いを信じるしかない……!さあ、言うんだ俺……!!
さてさて、今回どのような結果になったのか懸命な皆様方であれば、この流れを見て頂けたのであればお分かりでしょう。本来であれば結果を御覧頂くところではありますが、それも無粋と言うもの。細工は流流仕上げを御覧じろ、とは言いますが、敢えて私から結果は申しますまい。アンダーソンがアルタイルとなったか、はたまた流れ星となったのか……。それは皆様のご想像にお任せ致します。
それでは、来年もまた七夕イベントが開催されることを願って、これにて筆をおかせて頂きます。
勘違いすんなよ、別に悔しくて結果書かないわけじゃねーからな。
あと、こんな日誌を書いた事によって翌日チームメンバーが減っていないかと今から心配です。