グランゼドーラ城。
勇「ねぇ、盟友アンダーソン」
ア「なんだい、勇者アンルシア」
勇「こないだは助けてくれてありがとう。本当に感謝しているわ」
ア「いやいや、お礼を言われるようなことじゃないよ。それに、俺自身の悲願でもあったからね」
勇「私を助けることが?」
ア「Ver.3を終わらせることが」
勇「そこはもう少し言い方を考えて」
ア「結果的には同じだろう?」
勇「まぁいいわ。そんなことより盟友アンダーソン、あなた最近弛んでるんじゃないかしら?」
ア「俺が?弛んでる?」
勇「そうよ。あなた、私を助けてから王家の迷宮に何回行ったかわかる?」
ア「……いや。まぁ一回も行ってないけど……」
勇「でしょう!?それが弛んでる証拠よ!盟友たるもの何時何時何があってもいいように心も身体も鍛えておくのが当たり前でしょう!?さぁ!王家の迷宮に行きましょう!腕が鳴るわね!目指せ天箱99個!」
ア「待ってくれ勇者アンルシア」
勇「なに?この期に及んで尻込みでもしているの?」
ア「そうじゃなくて、迷宮は君とは行ってないけど毎週日曜の午前中に済ませてるんだ」
勇「済ませてる?」
ア「そう、ちゃんとやってる」
勇「どういうことなの?」
ア「いやだから、とっとこアンルシアに任せてる」
勇「なんて?」
ア「とっとこ~走るよアンルシア~♪」
勇「なんなの、その歌は……」
ア「迷宮~走るよアンルシア~♪」
勇「私の話を聞いて?」
ア「大すきなのは~力の種~♪」
勇「……勇者の目!!」
ア「なに!?(ビクンッ」
勇「可愛らしいハムスターの姿が見えたわ」
ア「なんなのその【大きな目!】みたいなの!?勇者の力そんな風に使っちゃ駄目だからね!?あと、勇者にそんな力ないからね!?」
勇「叡知の冠を舐めないで」
ア「あの爺ども……」
勇「……そんなに私の事が嫌いなの?」
ア「いや、そういうわけじゃないし、そもそもなんなのその発言?なんでそんなめんどくさい女子みたいな言い方するの?」
勇「前のあなたはそんなじゃなかった」
ア「いやだから、なんなのそのキャラ?2018年は痛い女路線でいくわけ?」
勇「日曜が来るのが待ち遠しいってずっと言ってたじゃない」
ア「そう思ってた時期もあったけど、そんな発言した覚えはないよ?虚言癖があるところとか完全にメンヘラじゃないか」
勇「なんなのメンヘラって」
ア「今の君みたいな人のことだよ」
勇「だから私が理解出来ない話をしないでっていつも言っているでしょう!?」
ア「わかったわかった、じゃあ王家の迷宮行けばいいんでしょ?」
勇「!!」
ア「1回だけだからね?」
勇「ようやくその気になったようね!今の二人なら輝きの大臣でも倒せちゃうわね!」
ア「確かにそうかもしれないが、あれは倒しちゃダメだから」
勇「細かいことはいいから行きましょう!」
ア「あ」
勇「どうしたの?」
ア「ごめん、勇気の輝き使い切ってた」
勇「そこはとっとこ?」
今年の頭に書いたんだけどいまいちだったんで保留していたものを供養の為にあげました。
そろそろ王家も無限周回出来てもいいような気がします。
防衛軍もあることですしね。